日本ならではのロックパンド
ストリートスライダーズは日本のバンドで、1983年にメジャーデビューして、2000年10月をもって解散した。バンドそのものは1980年にギターの土屋公平と、ドラムの鈴木将生を加えて本格的に活動し始めた。
ローリングストーンズやブルースを基本にしたバンドで、リズムギターとボーカルの村越弘明のとんがったキャラクターと、独特のvocalスタイルとその詞の世界で他のバンドよりなによりもつきねけていた。リズム隊の2人がサングラスでそろえるなか、それよりも際立った髪の毛をフェイセズのようにセミロングでてっぺんの毛を突っ立てたそのビジュアルで、音楽的には本格的なのに若い女性のファンのなかにはミーハー的気分がひろがったり単に強烈なビジュアルで気持ちをもっていかさえていた者もいた。土屋のサイケなギターと村越のキース・リチャードをおもわすリズムギターの絡みだけでなく、ステージ外でも対メディアへの挑戦的とも不愛想ともいえる態度を一貫してつらぬいていた。マスコミに媚びうらない、迎合しないことでストリートスライダーズが何を表現したかったのかはわからない。単に一男子ロックファンとしてはビジュアルも態度も関係なくその圧倒的ライブパフォーマンスとレコーディングに惹かれるばかりである。先日18年ぶりにスライダーズのシングル盤がかためて発売された。是非一聴おすすめする。