思春期の少女の心の描写がうまい。
主役の子がかなりひねくれていたけど、それなのにかわいいと思える、そういう女の子でした。私もあれくらいの年の時はあんな感じだったと思うし、とくにアンナちゃんは養母のことでちょっと悲しい思いをしちゃったから仕方ないのかなと思います。まあ、児童手当なんて普通にもらえるもので、それをもらっているから子どもをそのために育てているとかそんなことないと思いますが、そういうので極端な考えにいきついちゃうところも、子どもっぽくて共感できました。
マーニーはとてもかわいらしく、いろいろアンナのこと教えてってウキウキしているところとかたまらないです。私にはそういう経験はないけど、女の子同士って妙に仲良くっていうか、依存しちゃうとことかもあるよねと思いました。彼女が誰なのか、生きているのかもわからない感じがミステリーチックでおもしろかったです。その謎を解くために、アンナが他の子と協力したり、1人で閉じこもっていた彼女が変わっていくところがよかったです。オチはなんとなく予想できるけど、それでも感動的でした。もともとは外国の話ということですが、日本の話にしても違和感はなくてすごいなと思いました。ジブリといえば、宮崎駿さんって感じですが、彼以外の監督さんの話も素敵だなと思いました。