花嫁って誰かな、気になるね
タイトルから先ず想像するのは、新一の妄想。あるいは、彼よりもうちょっと進んでいる服部君。でもそんなことは10分ほどで吹っ飛んでストーリー展開に夢中になる。
そう、いつものことでロマンティックは肩透かしなのだ。結論は?書きません。お楽しみに。
予告から安室さんの活躍がメインだとわかっていたので、そちらも期待大。頭脳戦も体を張る場面もかっこいいし、現実離れして迫力満点だ。ただし、今回はかなり「いい人」で通している。コナンとのタッグで、恨みセリフは出ない。OVAの日常編の延長かな。欲を言えば、個人的にはダークが染み出るほうが好みだが。
全体的に展開はわかりやすいし、引き込まれるし、ちょっと偉そうに言えば、コナン劇場版のなかで無難な線というか納得できるレベルだった。ただ、希望でいうと、「ランのため」とか、そうでなくても少年探偵団など愛する者のために戦うケースだともっと鬼気迫るのだろうが、セカイ系的な目的になっているので、ちょっと冷める。黒の組織も皆無だし。
ハイド町でなく現実の渋谷が舞台で、映像は丁寧で美しい。
最後に、エンディングのバンプオブチキンの曲が良い。お約束のBeing歌手ではなかったわけだし、覚えにくいメロディだが、心にしみてくる後味の心地よさが感じられた。