かつては紙とペンで記した異世界地図
いつからゲームはオープンワールド形式ばかりになったのでしょうか。昔のRPGというものは、ゲーム画面に表示される壁や行き止まりを方眼紙に鉛筆と消しゴムで書き込み、自身の異世界地図を作っていたと言う方も居るでしょう。
しかし今や、テレビ画面の前で方眼紙に鉛筆と消しゴムを準備するなんて。そんな集中力も時間も根気も、もう持ち合わせてないな、そんな貴方にこそ一度体験してみていただきたいゲームがこの「世界樹の迷宮」シリーズです。
古き良きマッピングという作業をタッチペンと二窓のハードで行うシステムのため、DSやDSLightでのみの展開になり、ハードが手に入れづらいという点が減点です。
また、このシリーズの特徴として敵の手強さがあります。
正面からぶつかって力尽くで勝つもよし、攻略をイチから組み立てて綿密に倒すもよし。
パーティー面子を揃え、スキルを組み立て、武器や防具を集めるためにさらに迷宮を歩き回り、そうしてやっとボスを撃破する。その果てに踏み入れた新しい階層のグラフィックの美しさ、音楽の優美さも、この強敵や難敵が潜む迷宮を踏破したくなる要素の一つです。
マッピングを楽しむもよし、ボスよりも手強い敵に挑むもよし、防具や武器だけではなく、特別なアイテムを作るために迷宮を歩き回るもよし。貴方だけの異世界地図を書きながら、世界樹を擁する世界観に酔いしれてみてください。