翔んで埼玉(映画) / Fly Me to the Saitama

翔んで埼玉(映画) / Fly Me to the Saitama

『翔んで埼玉』とは、魔夜峰央によるギャグ漫画作品、およびそれを原作としたコメディ映画作品である。。二階堂ふみやGACKTを始め、豪華なキャスト陣が本気でふざけた内容が大きな話題となる。埼玉県民が東京都民に虐げられてきた架空の世界が舞台となり、埼玉解放を求めて他の県を巻き込みながら全面戦争へと発展していく。

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翔んで埼玉(映画) / Fly Me to the Saitama
9

埼玉愛に満ち溢れた自虐と笑いが勢ぞろい!

「パタリロ!」の作者 魔夜峰央さん原作のギャグ漫画「翔んで埼玉」を実写映画化した作品。
これでもかと言うくらいに、埼玉県を自虐的に描いています。
ダブル主演の二階堂ふみさんとGACKTさんは、まるで原作から飛び出してきたかのような、
みごとに役にハマっています。
ときは19XX年の日本。ここでは東京都民から埼玉県民はひどい迫害を受けていました。
場面は高校 壇ノ浦学院。二階堂ふみさん演じる壇ノ浦百美は都知事の息子で生徒会長。
そこに、GACKTさん演じるアメリカ帰りの帰国子女 麻実麗が転校してきます。
麻実は家柄もよく容姿端麗で頭脳明晰。そんな麻実に百美は敵対心を持っていました。
麻実に対し次々と嫌がらせを仕掛ける百美ですが、あることがきっかけで麻実に恋心を抱き始めます。
そして徐々に惹かれ合うふたり。※ふたりとも男性です。
しかし麻実には秘密が…。麻実は実は隠れ埼玉県民だったのです!
それを知ってショックを受ける百美。その後ふたりは離ればなれになってしまうのですが……。
この映画の魅力は、なんと言っても埼玉県の自虐的あるあるネタが満載ということ。
東京都に対し劣等感を抱く埼玉県。そんな埼玉県と隣接するライバル関係の千葉県、
一歩上の立場の神奈川県など、関東圏内の関係性が面白おかしく表現されています。
序盤の学園模様から、どんどんスケールが大きくなっていく展開にも注目です。
ちょっとローカル色が強すぎるかなと思うところもありますが、
関東県外の方も、シンプルにコメディー映画として、
また、自身の馴染みある地方に置き換えて観ていただければ、必ず楽しめる作品です。
エンドロールに流れるはなわさんの「埼玉県のうた」まで、ぜひご堪能ください。