9mm Parabellum Bullet / キューミリ・パラベラム・バレット

9mm Parabellum Bullet(キューミリ・パラベラム・バレット)とは、日本の4人組ロックバンド。メンバーはヴォーカル・菅原卓郎、ギター・滝善充、ベース・中村和彦、ドラム・かみじょうちひろ。
2004年、横浜にて結成。
2006年12月25日から行われた RADWIMPS主催のライブツアー「RADWIMPS TOUR 2006 "ソナタと行く冬のツアー"」に出演。この出演を機に知名度が急上昇。ライブ動員を増加させる。
2007年には「COUNTDOWN JAPAN 06/07」に出演。これが大型ロックフェス初出演となり、その後も大型ロックフェスに数々出演。バンド自身もライブハウスを中心にライブツアーを行い、2009年9月9日には武道館でワンマンライブを開催。2011年には横浜アリーナでもライブを行うなど、活動規模を拡大している。
ガレージロック、パンクが楽曲の中心を占めており、パワフルなギター演奏が特徴の1つ。日本を代表するオルタナティブロックバンドとなっている。
結成後はメンバー4人によってライブパフォーマンスが行われていたが、メンバーの体調不良や怪我などをきっかけにサポートメンバーを迎えた5人体制でライブが行われている。アンコール等で以前の4人体制で演奏することもある。

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9mm Parabellum Bullet / キューミリ・パラベラム・バレット
10

「爆奏」という言葉が似あうロックバンド

9mm Parabellum Bulletは、私自身含め、主に20~30代の多くのバンドマンの人生を狂わせたバンドの1つといっても過言ではありません。
日本人が大好きな昭和歌謡曲を思い起こさせるフレーズ、メタルやハードコアに近しいサウンド、手数の多いギターやドラムに、影響を受けたバンドマンは非常に多いでしょう。
実際、曲を聴いただけで「9mmが好きなんだな」というバンドもyoutube上でちらほら確認できます。
9mmの楽曲の多くはリスナーが「これこれ!」と求めている曲ばかりであることが特徴ともいえます。
特にギター担当であり大半の作曲を担っている「滝善光」の存在は大きく、ステージ上の暴れっぷり、時にはギターを弾かずにパフォーマンスに注力してしまう姿は、多くのロックキッズに衝撃と興奮を与えました。
そんな滝氏は、初武道館ライブにて手をつるという事件が起こりました。その後、定期的にライブで手や足がつる症状が現れ、ジストニアと診断されてしまいました。
しばらくはサポートギタリストを入れてのライブ活動になり、バンド自体の演奏もどこか寂しい光景になってしまいました。
しかし、休養中の滝氏が作成したアルバム「BABEL」はテクニックを詰め込み、病気とは思えないレベルの楽曲たちを生み出しました。そのアルバムのツアーでは最終的に数曲ですが滝氏が復帰し、感動的なステージを生み出しました。
ライブDVDにはその時の映像がありますが、滝氏の復帰にメンバー全員が歓喜していることが伝わる感動的なシーンでした。
以後は急な発症を予測してサポートメンバーを入れながらライブ活動をしており、前ほど無茶なパフォーマンスは無くなりましたが、サポートギタリストを増やしたことで新たなアレンジを追加しており、動きによるパフォーマンス以外でもたくさん魅せてくれるようになりました。