コスパの暴力。でもゼルダではない。
ブレス オブ ザ ワイルド(以下ブレワイ)は、ゼルダの伝説シリーズにして、初のオープンワールドであるアクションゲームです。
非常に人気があるゲームであることは、各サイトのレビューを見れば一目瞭然ですが、私が思う人気の理由と、10点満点ではない原因をお話ししたいと思います。
ブレワイが過去のシリーズと大きく異なる点は、攻略の順番が自由であるということです。
Nitendo64の「時のオカリナ」を例にとると、基本的には順番にダンジョンをクリアしなければ攻略用のアイテムが手に入らず、途中で止まってしまうケースが多いです。
しかし、ブレワイはどんな順番で攻略しても進めることができます(難易度は変わります)。
基本的にブレワイは武器から回復アイテムまで、大半がその辺りに落ちているものを活用します。
敵の倒し方も自由度が高く、「このアイテムがないと倒せない」ということはほぼありません。
特筆すべきは、テクニックがあればいきなりラスボスを倒すこともできるという点でしょう。
クリアまでのタイムアタックを競うイベントでは1時間以内にクリアする動画もたくさんアップされています。
勿論楽しめる要素は豊富に用意されており、全て楽しむためには膨大な時間が必要となります。
プレイヤーのスタンスによって楽しみ方を調整できるのが大きな特徴であるといえます。
私が10点満点をつけなかった理由として、ゼルダの伝説の特徴である「謎解きダンジョン」の要素が薄いことが挙げられます。
過去作では「操作キャラはジャンプできない」「特定のアイテムがなければ進めない」という状況下でいかにクリアしていくか、頭を使いながら進めるのが大きな魅力の一つでした。
しかしブレワイではメインダンジョンといえる施設が4つしかなく、それぞれがあまり広くないため謎解きの幅が狭いです。
細かい小さなダンジョンもありますが、過去作のボリュームや深さと比べると寂しい印象を受けます。
ゲームとしては非常に完成度も高く面白いので、ゼルダシリーズをあまりやったことのない方には非常におすすめです。
逆にゼルダシリーズが大好きな方は、「これじゃない」と思ってしまうかもしれません。