本格サッカー漫画
「アオアシ」は、一言でいえばサッカー漫画です。とにかく点を取ることにこだわりを持つ天パのフォワード青井葦人(アオイアシト)。中学時代、地元の愛媛県の大会に出場し、仲間からの圧倒的な信頼と、驚異的な得点力でゴールを量産する。しかし、相手チームに母親のことを馬鹿にされ、暴力を振るってしまい退場となる。10人となってしまい、チームは負けてしまう。その試合をたまたま見ていた東京のクラブユースの福田監督の目にとまり、セレクションを受けに来ないかと誘われる。福田監督が葦人に興味を持ったのは、フォワードとしての得点力ではなく、フィールド全員の位置を把握しているというずば抜けた視野の広さである。葦人は、視野の広さを自覚しておらず、セレクションでは無意識にプレーし合格する。福田監督のもとでサッカーをすることで、自分の視野の広さを自覚し、利用することでフォワードとして成長し始める。しかし、福田監督から突然サイドバックへの転向を告げられ、戸惑う。「世界に連れてってやる」という福田監督の言葉を信じて何とか立ち直った葦人は、サイドバックとして自分の視野の広さという長所を生かして攻撃、守備ともにコンプリートを目指す。
非現実的なサッカー漫画がたくさんある中で、戦術など現実的に話が進んでいくので、サッカー経験者の方にはたまらない作品だと思います。