ザ・サークル

ザ・サークル

『ザ・サークル』(原題: The Circle)とは、デイヴ・エガーズの同名小説を原作とし、ジェームズ・ポンソルトが監督を務めた2017年のアメリカ合衆国のスリラー映画である。アメリカ合衆国では2017年4月28日に、日本では2017年11月10日に劇場公開された。主演はエマ・ワトソンとトム・ハンクスが務めた。本作はビル・パクストンとグレン・ヘドリーの遺作となった。
ストーリーは、世界最大のSNS企業「サークル」に転職した主人公のメイ・ホランドが、カリスマ経営者イーモン・ベイリーが発表した新サービス「SeeChange」をきっかけに、自身の24時間のプライベートを全世界に公開するモデルケースに抜擢されることから展開される。小型カメラを通してすべての情報を共有し、個人のプライバシーが失われていく「透明化」された世界の中で、メイは会社の理念に心酔していくが、やがてそのシステムがもたらす狂気と社会への歪みに直面することになる。巨大IT企業による情報の独占と監視社会の恐怖を描いた作品である。

4jkohei_imaiのレビュー・評価・感想

ザ・サークル
9

近未来の社会と人々を表現した作品

ITに囲まれた(半ば支配された)現代~近未来世界を描いた作品です。ネット上で、自分のプライベート情報を、無邪気に公開する人、その公開を求める人、公開をしてほしくない人、公開した情報で人を振り回す人、振り回される人を描いています。「サークル」内にいる人々は、そこで情報を共有することで仲良くなり、信頼関係を深めていきます。家族が病気になったとしても「サークル」の情報、技術を使うことで改善が見込まれます。その様は、オープンでもあり、秘密基地のようでもあります。自分の日常生活、情報を仲間と分かち合うことで、喜びを感じる人たちは、他人の情報も公開していきますが、それを期にすることはありません。それが正義であり、正しい道であると信じて疑わず、その様は次第にエスカレートしていきます。それによって、「サークル」の外にいる人々の気持ちや、傷つく人がいることなどは関係ないようです。人間らしくもあり、まるでロボットのようでもある「サークル」に属する人達を描いていますが、現代社会及び近未来の世の中を象徴しているような気がして、身につまされます。一旦ボルトインしたら世の中は元の世界に戻らないと言われますが、本当にそうなのかもしれないと、恐怖さえ感じました。