乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった… / はめふら

乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった… / はめふら

『乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…』とは、乙女ゲームの世界に転生した主人公が、自分の破滅フラグを回避すべく奮闘する異世界転生系小説であり、それを原作としたアニメである。作者は山口悟。小説投稿サイト『小説家になろう』にて本編が連載され、後に一迅社文庫アイリスよりライトノベルとして出版される。ライトノベルの2巻までが『小説家になろう』の本編に相当し、3巻以降は文庫版の書き下ろしである。2020年にテレビアニメ化され、略称「はめふら」で親しまれる。2021年に第2期が放送。

1m0130317989ysのレビュー・評価・感想

乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった… / はめふら
8

悪役令嬢が可愛い

まず悪役令嬢に転生するという設定が面白い、しかも破滅フラグだらけ。前世の記憶を取り戻してからの悪役令嬢カタリナの行動力が、見ていて気持ちがいい。破滅フラグを回避するためのカタリナの脳内会議が可愛らしい、それぞれの個性に合わせた声もいい。自分が悪役令嬢という役であることを分かっているからこそ、婚約を破棄する準備が万端のカタリナと、絶対に破棄するつもりがないジオルドとのやり取りが面白い。ゲームの主人公であるマリアと接触するも、カタリナにしか興味がない他のキャラが面白い。破滅フラグを回避するために、無意識に別のフラグを立ててしまっているカタリナが見ていて楽しい。仲良くなったことでカタリナに好意を抱くようになった弟キースとジオルドとの静かなる争いが面白い。いつも優しい理想の王子様であるジオルドの黒い部分がいい。ほとんどカタリナの無意識で天然な行動によるものだが、主人公であるマリアに恋愛フラグが全く立たないのが面白い。才能溢れる主人公マリアに比べ、カタリナに魔法の才能がないところがいい。中身は1番年上なのに、まるで小さな子どものようにはしゃぐカタリナが可愛い。自分の魅力に全く気付いていない、男女ともにモテモテなカタリナが見ていて微笑ましい。