二つの家族。
シングルマザーのメインの家族の話も、その母親のブログを見ているシングルファーザーの家族の話もどっちもよかったなと思いました。父親の話は、なかなか奥が深かったです。子どもからしたら手の込んだ料理よりも会話の方が大事だったのかもしれません。子どもが父親にママは話を聞いてくれたみたいなことを言ってるのを聞いて、すごく考えさせられました。たしかにそうかもしれません。料理なんてなんでもいいちゃあいいです。嫌がらせ弁当という題で料理が主軸でありながら、こういうことを描いちゃうところがすごいなと思います。
弁当を作る母親の弁当はどれもすごくてびっくりしました。もちろん、キャラ弁にする必要などないとは思います。でも、パカって弁当箱開けた時のインパクトはすごいし、キャラ弁なんて作るの大変だし、毎日毎日すごいなと思います。反抗期の子どもに対する対応としてこれがベストなんじゃないかとも思えました。子どもになんだその態度ってことは伝えたいけど、小言いったり喧嘩したりするより、かわいいものあんまり好きじゃないでしょ、お母さんも反抗してかわいい弁当つくるよのほうが全然平和です。ストーリーも結構しっかりしていておもしろかったです。そんなにうまくいってないし、悲しいこともあるけれど楽しく生きているって感じでした。