祈りの幕が下りる時

祈りの幕が下りる時

『祈りの幕が下りる時』(いのりのまくがおりるとき)とは、東野圭吾による長編小説および、それを原作とした実写映画作品。原作小説は2013年に単行本、2016年に文庫版が刊行された。2018年には主演に阿部寛を迎えた実写映画が公開されている。東野が手掛ける人気推理小説のシリーズ『加賀恭一郎シリーズ』の第10作にあたり、シリーズの主人公である加賀の母親が初登場。『赤い指』『卒業』で触れられている失踪の理由が明かされたことが、ファンの間で大きな話題となった。このミステリーがすごい! 2014年版では10位、2013年の週刊文春ミステリーベスト10では2位と大ヒットを記録。2014年には、第48回吉川英治文学賞を受賞した。とあるアパートで40代女性の腐乱遺体が見つかったことを皮切りに、同時多発的に発生した事件の謎が絡み合うという、王道のミステリー展開ながら、東日本大震災の原発事故発生後の世相も強く反映されている。

2skwt-1991のレビュー・評価・感想

祈りの幕が下りる時
8

切なすぎる話。

加賀恭一郎さんが好きなので楽しく見させていただきました。
加賀さんがお母さんを探しているのはなんとなくわかっていました。
しかし、ああこういう経緯で日本橋に来たんだなとわかっておもしろかったです。
そして、そこから広がる事件の切ないこと。とても悲しい気持ちになりました。
金がないのは悲しいことです。
あんな幼い子が、お金のために男のもとに行かなきゃいけなかったのも、
そのため事件に巻き込まれたのもすごく悲しい話です。
娘を守るため、父がとった行動が合っていたことなのかはわかりません。
ほんとはもっと前になんとかしなきゃいけない問題だったのかなと思います。
それでも、あのときとりうる最善の策があれしかなかったのでしょう。
あの親子が歩んできた生活を思うと悲しすぎです。
会いたいのに会えない、会ったとしても公には会えないし、こそこそしか会えないなんてつらいよなと思いました。
お父さん役は小日向さんがしており、すごくよかったです。あの味は彼にしか出せないと思いました。
あの普通さが余計に切なさを醸し出しています。
娘役は松嶋菜々子さんで、やはりあのきれいさ、すっとした感じが素敵でした。
きれいだけど、ちょっと不幸そうな顔もしているので、役にあっていたと思いました。