RPGソフト感想
1997年にプレイステーション用ソフトとしてスクウェアから発売されたRPGゲームソフトで、同社の看板タイトルの1つ、サガシリーズの7作目にあたります。
プレイヤーが7人の主人公の中から1人を選んで冒険するといったくだりは、前シリーズ「ロマンシング サ・ガ」と共通してはいるもの、選択した主人公ごとに各シナリオが大きく異なり(進め方によっては開始から数分足らずでラスボス戦に向かうことができたり、特撮ヒーローものを意識したものがあったり等)主人公ごとに(ラスボスもそれぞれ異なる)7通りのストーリーが体験できる、当時スクウェアとしてはいい意味でのごった煮と称した作風が印象的でした。
世界観も「リージョン」と称した人間以外に、モンスター・妖魔・メカなど様々な種族が混在する舞台を用いたことにより、更に何でもありな世界観に輪をかけた印象があり(この多種族混成はゲームボーイ版サガシリーズに近い)、中世を意識したロマサガシリーズと異なり、科学文明が発達していたりと差別化もはかられています。
ゲーム中、説明されていない箇所や謎のままな部分もあったりと、当時の開発状況の切羽詰まった状況が少し伺えてしまう面もありますが、7人の主人公それぞれのメインストーリーや多種族混合のパーティーや世界観など、プレイヤーの好きに冒険させることを主眼においているサガシリーズの懐の深さを感じさせる作品でした。