Fate/Zero / フェイト ゼロ

Fate/Zero / フェイト ゼロ

『Fate/Zero』とはニトロプラスの虚淵玄の伝奇ライトノベル、及びそこから派生したアニメと漫画作品である。
「聖杯」と呼ばれる万能の力を持った杯を巡り、7人の魔術師(マスター)と7騎の英霊(サーヴァント)が戦い、競い合う「聖杯戦争」を描いた物語で、アニメは2011年1月から第1期が全13話、2012年4月から第2期が全12話構成で放送された。

8isonikku-3_gのレビュー・評価・感想

Fate/Zero / フェイト ゼロ
9

ハードボイルドなストーリーと息を呑む映像美

手にした者の願いを叶える万能の杯「聖杯」を巡って7人の魔術師達が戦いを繰り広げる「聖杯戦争」を描いた作品です。魔術師達は一人につき一体、過去に存在した伝説の英雄の魂を現代に召喚し実体化させた「サーヴァント」を従え、他の魔術師やサーヴァントと最後の1組になるまで戦います。
このアニメでは伝説のPCゲーム「Fate/stay night」の10年前が描かれます。「stay night 」において断片的に語られるのみだった4回目の聖杯戦争の全貌が明らかになります。
このアニメの原作である小説版を執筆したのはハードボイルドなストーリーに定評のある虚淵玄氏です。虚淵氏の他作品と同じく、渋い青年やオジサンキャラが銃器を振り回しながら救いの無い戦場を戦い抜いていきます。今どきの萌えキャラや可愛らしい少女キャラが出てくるアニメとは一線を画した渋いストーリーは、ハードボイルド系が好きな方には堪らないと思います。
また、このアニメは映像も絶品です。ufotableという制作会社が作っているのですが、緻密に描きこまれた街並み、街頭や光の美しさ、電撃や爆発といったエフェクトの美しさ、戦闘シーンのキャラの動きの緻密さと、どれをとっても最高の出来です。この映像美だけでも十分見る価値のあるアニメだと思います。