七人の侍
世界映画史に残る名作。時は戦国時代、ある村が毎年のように野盗に襲われ危機に瀕していた。そこで村は侍を雇い野盗退治を依頼しようと考えた。村人3人が選ばれ街に出る。出たはいいが、探し方がわからずに悩む。みんな強そうに見えるのだ。そんなとき、ある家で居直り強盗が子供を人質にとる。一人の侍が機転を利かせ子供を救い出す。それを見た村人は彼を雇う。頭の良さ、決断力、控えめな態度、どれをとってもリーダーにふさわしい。村人は彼を説得して雇うことに成功。一人が決まれば後は彼に人選を任せることが出来る。一人また一人と選ばれてゆく。一人怪しいものもいるが悪いやつではなさそうだ。七人がそろい村に帰る。ここまでで前半。一人一人の選び方がとても面白く見ていて飽きない。それぞれの侍の個性も秀逸で魅力的な面々。前半はユーモアのシーンが多く楽しめる。が、後半は緊迫感が高まり、怒涛の展開が続く。戦い方を知らない村人に戦う時の心構えを説き、戦い方を教え導く。豪雨の中でのアクションシーンの凄まじさ。一人また一人たおれていく侍たち。村人にも犠牲者が。壮絶な戦いに勝つのは、侍かそれとも野盗か。戦いの後生き残った侍がつぶやく、「勝ったのは百姓だ」と。