どちらかと言えば女性向けに感じる
黒執事は青年コミックではありますが、内容的には女性が好みそうな作品だと思いました。その為、男性で青年コミック的な要素を求めている人には少し合わないなと思う部分もあるかもしれません。
セバスチャンという、悪魔で執事のハイスペックなキャラクターが女性に人気を集めるからだと思います。女性キャラに比べて圧倒的に男性キャラが多く、性別が無く、人間ではないキャラは美形に描かれているキャラが多いからだと思います。
また、セバスチャンと契約者である少年シエルの関係性が色々な事情があるにせよ、尊く感じます。命令とあれば絶対にシエルの言うことを聞き、守り通すセバスチャンと自分の魂を投げ出しても目的の為に動き、何だかんだ言いながらもセバスチャンを信じているシエルの関係は主従を超えた物があると思います。腐女子が読んでも、萌えるなと思う瞬間が多々あります。
敵対関係にある存在と戦っているバトルシーンもさることながら、悪魔や死神が多数登場するなどファンタジー要素も含まれていて、色々なジャンルが織り交ぜられた作品が読みたい人にはお勧めです。主人公達の秘密は徐々に明かされていくので謎解き要素も入っています。船上、サーカス団、寄宿学校など様々な場面を舞台にしているので各編毎に新しい気持ちで読めるのも良いと思います。