彼方のアストラ / Astra Lost in Space

彼方のアストラ / Astra Lost in Space

『彼方のアストラ』とは、篠原健太が『少年ジャンプ+』で2016年5月から2017年12月まで連載していた漫画、及びをそれを原作としたTVアニメ作品。
舞台は宇宙への往来が当たり前になった近未来。宇宙空間で何者かに狙われ遭難した、9人の少年少女のサバイバルを描く。宇宙船という閉鎖空間で、彼らを襲った犯人が仲間の中にいるというサスペンスと、仲間達との友情と恋愛を描く学園ドラマのような要素、そしてギャグが融合した作品となっている。

tw-1112187027のレビュー・評価・感想

彼方のアストラ / Astra Lost in Space
10

予測のできないストーリー展開を持ち合わせたSF系アニメ

ワンクールのアニメだが、最初から最後までワンクールで終えるためにきちんとストーリー展開を考えて作られたアニメだと感じた。
9人の少年少女らが近未来の世界で宇宙旅行に行くが、そこで突如現れたワープゲートで宇宙の無重力世界にワープしてしまう。そこで偶然にも宇宙船を見つけ、乗り込むことに成功した9人は誰がこんなことをして、なんのために果ての世界まで送られたのか、真実を解明してくと言ったあらすじのアニメ。
自分らが住んでいた星に帰るため、船を利用しようとするが食料や水の問題が発生して絶望的状況になってしまう。しかし、いくつもの星をたどって食料や水を確保しながらのルートで行けば、元の星に帰ることができると判明。最初はバラバラだったみんなの息が最終話に近づくにつれて一丸となって前に突き進んでいく。そのいろいろな星を駆け巡り、不安に負けず立ち向かっていくシーンの数々が心に響き、とてもオススメできる。
また、彼らは元の星の世界のだれかに殺されるために宇宙の果てに投げられたのだという。なぜそんなことをする必要があったのか。そもそもこの星の秘密とは何なのか。考えれば考えるほどわからなくなるが、すべてを見終えてしまうとすべての謎を回収し解決までしてくれるので、後味が悪い感じでも終わらない部分も魅力的。個人的にはもう少し他の星での暮らしを詳細に作ってほしかった。
ツークールでも十分に視聴数が取れると感じたアニメ。自信を持ってオススメします。