お腹も心も満たされるような幸せあふれる映画
鑑賞していくうちに、「きっとここで何か事件が…」とか「もしかして裏切り者がいるんじゃ…」などという展開を予想させながら、全くそういった事件がないところは肩透かしをくらった感じで、逆に清々しい映画です。
三ツ星レストランの総料理長、主人公カールがある事情で店を去ることになり、息子のパーシーと仲間を連れてキューバサンドの移動販売をしながらアメリカを縦断するストーリー。
カールはいかにもシェフらしいでっぷりとした体格の中年男性なのに、元妻のイネスはとにかく美人だし息子のパーシーもとてもかわいくて愛くるしい!他の登場人物もそれぞれ魅力的で、特に女性キャストの衣裳はオシャレでそれだけでも観ていて楽しいです。
普段は離れて暮らす父と息子が、フードトラック旅の中で一緒に料理を作りながら心の交流をする様子には、とても幸せな気持ちになります。映画の終盤、パーシーからカールへ贈られるあるプレゼントには胸が熱くなること間違いなしです!
BGMも明るく陽気な曲が多く、元気をもらえました。
前述したとおり、あっと驚くような展開はほとんどないので物足りなく感じる方もいるかもしれませんが、個人的にはとても好きな作品です。思っていた以上にハッピなラストシーンにも癒されます!