ペルソナ5 / Persona 5 / P5 / ペルソナ5 ザ・ロイヤル

『ペルソナ5』とは、アトラスより2016年にPS3/PS4用に発売されたRPGである。略称は「P5」。
2019年にはシステムの調整やストーリーなどを追加した完全版『ペルソナ5 ザ・ロイヤル』がPS4で発売された。略称は「P5R」。
2022年にはP5Rのリマスター版が発売された。完全版も含め全世界で500万本以上売り上げている。
主人公は怪盗となり、汚れた大人の「歪んだ欲望」を奪い、改心させる痛快世直しジュブナイルRPG。
社会から爪弾きにされた若者が、現代社会の問題に真っ向から立ち向かうという王道な展開や物語後半の怒涛の伏線回収、コープと呼ばれるキャラクターたちのサブストーリーの豊富さなどで人気を博している。
同シリーズの3と4のシステムを踏襲しつつも、グラフィックや物語序盤のテンポなどを改善し、海外レビューサイト「Metacritic」において平均93点という高評価を獲得、また日本ゲーム大賞 2015ではフューチャー賞を受賞するなど非常に評価が高い。
2018年にはアニメ『PERSONA5 the Animation』が放送された。
また同年12月30日には因縁の相手との決着までを描いた特番『Dark Sun...』が放送、2019年には完結までを描いた特番『Stars and Ours』が放送された。

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ペルソナ5 / Persona 5 / P5 / ペルソナ5 ザ・ロイヤル
8

無印版をクリアした女がロイヤル1周目をクリアした率直な感想

2016年9月にリリースされたペルソナシリーズ第5作目(無印版)に追加要素を加えて2019年10月にリリースされたロイヤル版。主軸となるストーリーはそのままに新規キャラ2名、無印版では描かれなかった3学期、パレスと呼ばれるダンジョン内での捜索要素が増えていたり、無印版を遊び尽くした人にも楽しめるように作られている。中でもパレス内で主人公がワイヤーアクションを使えるようになったのは「楽しい!」の一言に尽きる。行動範囲が広がった事で、捜索範囲が広がっているが、何か気になるものがある時は仲間キャラが教えてくれるので、RPGは苦手で遠のいている人にも楽しんでもらえると筆者は感じている。
実際にある街をモデルにしているのも違いを見つけられて面白い。ゲーム内で「渋谷の街」が描かれているのだが、駅構内ひとつ取っても、行き先掲示板だったり何番線ホームは○○行きだったりと、細部まで拘って表現されている。「田園都市線」が「田苑都市線」となっていたりと、知っている名前や場所を見つけるだけでも親近感が湧くし、違いを見つけるのも楽しい。
追加キャラが増えた為に難しいと思われがちなコープも1周目で全コープMAX狙える。
3学期も少し自由行動時間があるので、無印版であと少し足りなくてMAX狙えなかった人でもいける。筆者がいけた。
ロイヤル版で3学期が描かれると知って、無印版ですでに完成されているストーリーをどうやって膨らませるのかと思っていたのだが、クリアして思ったのは「うまくまとめたな」。無印版で途中退場してしまう明智がどうして?と思いながらプレイしていたのだが、からくりが分かった時はそのままラスボスを倒さないエンドを選択したくなった。筆者はラスボスを倒す・倒さないの2パターンの結末を確認している。最後のエンドロールも絵柄が変わるこだわりぶりなので是非その目で確かめてみて欲しい。
個人的にロイヤル版は、明智のために作られたゲームだと思った。だからもっと主人公とのやりとりや再び決闘するシーンが見たかった。それが本当に残念。無印版で明智を推していた人、無印版やったからいいやって思ってプレイしていない人、是非手に取ってみて欲しい。