映画化もされた!美しい刺客が強敵を倒しまくる漫画
1994年から2008年まで発表された小山ゆうの漫画。上戸彩主演で映画化されたり、舞台化されている作品としても有名。
時は江戸時代初期、幼い頃より”じじ”によって最強の刺客に成るべくして育てられた子どもたちが、南光坊天海の命による「枝打ち」のため数々の標的を仕留めていく物語。その中で唯一の女の子「あずみ」は誰よりも強く、優しく、甘えん坊。対峙する標的と戦っていくにつれ、大切な仲間が命を落としていき、”じじ”の教えと現実との間に葛藤や、一人の女の子としての苦悩も生まれ、読者は読み進めていくことで彼女の成長を一緒に体感することが出来る。
この手の敵を倒してドンドン進んでいく系によくある少年漫画のような、正義!友情!勇気!などの暑苦しさがないのはさすが青年誌漫画。
非常に分かりやすく江戸時代初期・徳川幕府の有様が描かれており、名の知られた武将も数多く登場するため、歴史が苦手な人もある意味で非常に勉強になるはずだ。また、小山ゆうの作画は登場人物一人一人が非常に個性豊かな顔立ちをしており、女性特有の曲線美が大変美しく描かれる。
数多くの標的が登場し、美しい少女「あずみ」が彼らと戦っていく様は、正にそれを楽しめる作品だと言える。