コーヒーが冷めないうちに

コーヒーが冷めないうちに

『コーヒーが冷めないうちに』とは日本の映画作品である。小説『コーヒーが冷めないうちに』『この嘘がばれないうちに』を原作として作られた。
喫茶店の店員である数を演じる有村架純を主演として、2018年に公開された。全国307スクリーンで上映され、興行収入は2億円を超えた。
とある喫茶店を舞台としており、自分が戻りたい過去に戻ることができるという内容である。1杯のコーヒーが冷めるまでの間だけ、過去に戻ることができる。冷める前に飲み干さなければ、現実に帰って来ることができなくなる。
この作品は4つのストーリーから構成されており、恋人、夫婦、姉妹、親子がテーマとなっている。登場人物たちは、喫茶店を訪れ過去に戻り、会いたい人に会うことで、大切なことに気付いていく。
「4回泣ける」と言われているこの作品は、それぞれのストーリーの中に泣けるポイントが散りばめられている。そして最後のエピソードでは、特定の席に座り続ける女性の正体と、数をめぐる意外な過去が明らかになる。

9g10blackのレビュー・評価・感想

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コーヒーが冷めないうちに
8

ほっこり泣ける映画

有村架純さん主演の映画ですが、映画中には4つの物語があり、それぞれのお話が楽しめます。
特によかったのが薬師丸ひろ子さん演じる記憶がなくなっていく妻と松重豊さん演じる看護師の夫の物語です。
ベテラン俳優である2人の演技が素晴らしかったです。
夫の房木が過去に戻り、記憶がなくなる前の妻に会って涙するシーンはとても感動しました。
房木が自分の病気のことを心配する妻に大丈夫だよと声をかける姿は、心に沁みました。
房木の不器用な愛をしっかり感じることができました。
そして4つ目の物語である、有村架純さんと伊藤健太郎さんがメインのお話もその巧妙なしかけに驚かされました。
2人がとてもお似合いで、思い合う姿が可愛らしかったです。
最後どうなったのか分からず終いの映画がよくありますが、この映画は最後まで丁寧に描かれていてすっきりしました。
エンディングでは有村さん演じる数と伊藤健太郎さんが演じる亮介の子どもの成長まで描かれていて、最後の最後まで楽しめ、見終わってほっこりできました。
また、それぞれの物語にメッセージ性があり、自分に置き換えて色々なことを考えることができました。
自分にとって大切な人と一緒に見ることをお勧めする映画です。