のんびり愉快な島ライフ
作者であるヨシノサツキさんの出身地である長崎県・五島列島が舞台となっている漫画。
2014年にはアニメ化もされています。
出身地なだけあって、五島列島の魅力と日常が詰まっているとても素敵な作品です。
スランプに陥った都会育ちの書道家・半田と島民達との交流を描いた内容なのですが、これがまたユニークな島民が多い事多い事…。
その人たちに振り回されながらも励まされる半田の姿には少し共感するものがあります。
特に年長者達の重みと深みのある言葉と、小学生の女の子・なるの純粋な言葉にははっとするものがあります。
そしてその度に書の新境地なるものを切り開く半田の姿の面白さ。
五島列島ののんびりとした日常がメインで描かれていますが、島グルメも紹介されていて読みながら気になってしまうものばかりです。
特に「このもん」というお漬物。半田が取り憑かれてしまうレベルの美味しさとの事で…。
レシピも記載されているのでいつか作ってみたいなと思っています。
他人と距離を取りがちな半田が変わっていく姿も面白いです。
生粋の都会育ちからすると有り得ない、不便だと思えるような事も馴染んで楽しんでいけるようになる様は漫画ながら頑張れと思ってしまいます。