人生に広がりを与えてくれる
この映画はパリを舞台としている。
売れっ子脚本家の主人公のギル。ある時間になると現れる車に乗り、あるお店にたどり着く。
するとそこには自分のしっている過去の偉人たちがリアルな世界にいるではないか。
そう、彼が来たのは1920年代の時代。
そこには自分があこがれていた小説家のアーネスト・ヘミングウェイ。
そして画家のピカソや音楽家たち。
ギルはそんな偉人たちを前に立ち尽くし、信じられずにいた。
しかし、彼らは何食わぬ顔で友達のように話しかけてくる。
そうこうしているうちにギルは自分の書いた小説を見せるよう言われ、取りに一度家へ帰るのであった。
そしてまた例の時間に車の迎えがあり、同じように偉人たちに会いに行くのであった。
何度も現在と過去を行き来しそこである女性に出会ってしまう。
実在した人物ではないが、名をアドリアナという。
ギルは婚約者がいながらもアドリアナに恋をしてしまう。
同じくアドリアナもギルに想いを寄せる。
この二人の恋模様も映画を見るうえで楽しみの一つである。
そして舞台がパリということで、なんといっても映る景色や街並み、その雰囲気が何とも贅沢な映像となっている。
流れる音楽、行きかうカップル、夫婦。
この映画はまるでパリにいるかのような錯覚に陥る。
だからなのか、映画が終わった際にふとパリに行きたくなる思いがこみ上げてくる。
いつの日かパリに行ってみたいものだ。