異質の
ジブリの中で異質の作品ですが、思った以上に面白かったです。
何が異質って、まず、主人公がやなやつです。
やなやつっていうのは、ひどいですが、普通の思春期の女の子って感じで、扱いにくく、人に対して態度をよくする余裕もなく、ジブリの女の子のような強さがないかんじでした。
そこが共感がもてました。
私は、思春期をこじらせている女なので、いまでもときたま親に嫌な態度をしたり、ひねくれてしまいますし、思春期にはもっとひどかったと思います。
だから、親戚の家に預けられて、そこの近所の子にいろいろ追われて、仲良くしようとしてくれてるのに、うっとうしいとか思う気持ちがよくわかります。
でも、ひどいと思いますけど。あんなこと言われたのに、そんなに怒らない、あの太い女の子はだいぶさっぱりしたいい子だと思いました。
来年は仲良くしてねと思いました。
マーニーと会うシーンはどこも幻想的で、きっとこの子は今の子じゃないというのはわかりましたが、どういう子なのか幽霊なのか、過去の子で生きているのかとかは、だんだんと解き明かされる感じでよかったです。
百合的要素というのは、ちょっとわかりませんが、まあ外国の子だし、そうじゃなくても、若い女の子って疑似恋愛的なふれあいとかを求めるのかもなあと思いました。
私はそういうことができなかったので、大きくなるまで、スキンシップってあまりしなかったけど、お母さんに抱きしめられたりするのとおんなじで、人と抱きしめあうのって安心できるし、主人公は家族と離れてた子だし、マーニーも寂しい子だったから、二人で一緒にいて、触れ合うことが必要だったのかなと思います。
恋愛とかそんなふうには感じませんでした。