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ジャンプ主人公の姿か？これが…
主人公デンジが基本的に負の感情を持たないところに惹かれます。
自分の境遇や今までの周りの環境を呪わず、目の前の幸福を幸せだと思える素直さを持っている主人公ってすごいと思いました。
だから見ていて不快さとか違和感がないんです。
そんなデンジに二つ目の幸福を与えるのがマキマさん。
マキマさんがまたとんでもないお方で、デンジ君の原動力といっても差し支えないかと思います。
言い方が悪いのですが、男を誑かすのがうまいのではないのでしょうか。
命令してしっかり餌を与えて男を手なずける。
マキマさんにとってデンジ君が本命ならそのやり方になんら問題ありませんが、部下にあたる男早川アキが自分に惚れているのを知ってか知らずかアキのバディの姫野が亡くなってからアキのことを「アキ君」と呼び始めたのにはゾッとしました。
姫野はアキが好きでした。
マキマさんは実力的に突出している描写から怖いと思っていましたが、こんな読者からしてみれば見落としてしまうような些細な部分にマキマさんの真の恐ろしさが表れていると思うのです。
デンジの救いはマキマさんですが、相棒のパワーちゃんが読者にとっての救いとなるのではないでしょうか。
ちなみにデンジの一つ目の幸福は、チェンソーの悪魔ポチタとの貧しい生活です。
貧しいながらもでんじはそこに幸福を見出していました。
ですが、生きていればより良い生活を求めてしまうのです。
それを戦いの中で自覚します。生きることは罪なのかもしれません。
そんなニュアンスも含まれている作品だと感じました。