約束のネバーランド / 約ネバ / ネバラン / The Promised Neverland

約束のネバーランド / 約ネバ / ネバラン / The Promised Neverland

『約束のネバーランド』とは白井カイウ(原作)、出水ぽすか(作画)による日本のダーク・ファンタジー・サスペンス漫画。2016年8月に『週刊少年ジャンプ』にて連載が開始された。GFハウスという孤児院で育てられた主人公のエマとその仲間達による、過酷な運命を自分の手で変えようともがき奮闘する物語である。ジャンプのセオリーである“友情、努力、勝利”を違う角度から描いている点や、独特な世界観、ミステリー要素を含むストーリー性などで人気を集め、テレビアニメ化や小説化、映画化と多岐にわたる支持を得ている。

Nacchan-Kana46p0のレビュー・評価・感想

約束のネバーランド / 約ネバ / ネバラン / The Promised Neverland
10

このアニメ、破壊的面白さ。

主人公は、児童施設で育ったエマ・ノーマン・レイの11歳の3人。
児童施設の子供たちが鬼の食用生物として殺されていることを知った3人は、子供たちを全員連れて児童施設から脱走することを計画する。
この物語で注目したいのは、以下の3点である。
1つ目に、主人公の1人、エマの成長。
2つ目に、脱走を計画する時の緻密な作戦の詰め方。
3つ目に、計画を阻止しようとする児童施設の主人、「ママ」の極悪非道な方法である。

1 主人公エマの成長
子供たちが食用生物として鬼の食事になっているという事実を知った後も、脱走計画を能天気に進めていたエマ。
しかし、ノーマンが出荷(児童施設から鬼へと移送)された後からエマの表情や態度がキリッとした。
以前よりも計画性と戦略的な言動は、見ているこちらも成長を感じることができる。
さらに、元来持ち合わせた大胆なビジョンへの執着は変わらずに彼女自身の言動を先鋭させているのだから、女性としてかっこいいなと感じる。

2 脱獄を計画するときの緻密な計画の詰め方
主人公レイとノーマンが得意とする計画の論理的な方針は、限られた情報源と行動範囲の中で編み出された鋭さをいつも含んでいる。
ママへの内部密告者を出し抜こうとした時のノーマンとレイの攻防も、アニメでみた時は2人の関係、さらには脱走計画全体が崩れるのではないかとドキドキした。

3 ママの卑劣な行動
子供達を鬼へと移送している本人、ママは脱走計画において一番の強敵である。
内部密告者を子供たちの中に潜ませていたり、ママの補佐役として呼んでいた人物も計画的に殺害したり、脱走計画の準備を進めるエマに容赦無く怪我を負わせたりと、人間の心が凍りついている様子に恐怖と怒りを覚えながらも目が離せない存在である。