幸せのカタチはそれぞれ、だけど……。
2019年のカンヌ国際映画祭の作品賞を受賞した映画『パラサイト 半地下の家族』。
いい年をして全員無職。家は半分が地下という立地で、窓から見える景色が通行人の足元、という状況。
仕事をしなくては生きていけないから、宅配ピザの箱作りの内職を請け負うのですが、クオリティが低く給料を減らされてしまう有様。
そんな、「残念な」一家の長男が、ひょんなことから誰もが憧れる高級住宅街に住む会社社長のパク一家の子供の家庭教師になりました。
ピザの箱さえきちんと作ることができないのに、一瞬でパク一家の奥様と娘の心を掴んでしまう長男。それは、ピザの箱さえきちんとつくることができない一家の妹が、完璧なクオリティで作った偽造の学歴書のおかげ。この長男をきっかけに、一家はパク社長一家の使用人として、四人とも雇われることになります。
人生どうにかなる、で今までやってきた半地下に暮らす一家が、社長一家の家で雇われることで巻き起こるコメディ、と思いきや、物語は思わぬ方向に転んでいきます。
映画の中にはバイオレンスなシーンもあるので、ハラハラドキドキすること必至!
見終わったときに、半地下の一家と、パク一家、どちらの生活が本当に良かったのか、考えてしまいました。