ボーダー 二つの世界 / Gräns / Border

ボーダー 二つの世界 / Gräns / Border

『ボーダー 二つの世界』(原題:Gräns)とは、2018年に公開されたスウェーデン・デンマーク合作のダークファンタジー・ミステリー映画である。ヨン・アイヴィデ・リンドクヴィストの短編小説を基に、アリ・アッバシ監督がイサベラ・エクルーフおよび原作者とともに脚本を執筆した。第71回カンヌ国際映画祭にて「ある視点」賞を受賞したほか、第91回アカデミー賞ではメイクアップ&ヘアスタイリング賞にノミネートされるなど高い評価を獲得した。
税関職員として働く女性ティーナは、他人の感情や犯罪の匂いを嗅ぎ分ける特殊な能力を持つが、己の不揃いな容姿と特異な体質から強い孤独感を抱えて生きていた。ある日、彼女は税関で自分と酷似した特徴を持つ男性ヴォーレと出会う。ヴォーレとの交流を通じて、ティーナは自分たちが人間ではなく北欧伝承の種族「トロル」であることを知る。出生の秘密を知り自らの存在意義を見出すティーナだったが、ヴォーレが持つ人間への強い憎悪と凄惨な犯罪行為に直面し、倫理観と種族としての葛藤の狭間で大きな選択を迫られていく。
エヴァ・メランデルとエーロ・ミロノフが特殊メイクを施して主演を務め、人間社会の孤独とアイデンティティを神話的要素を交えて描いている。

massa1005y3のレビュー・評価・感想

ボーダー 二つの世界 / Gräns / Border
8

合点がいった。

人とはちょっと違う容姿、ブサイクだからか、みんなに見られるし、生きづらい、そんなよくある話なのですが、その秘密がすごいというか、ファンタジーな話でした。吸血鬼の話などを書いている人の話が原作なので、そう考えるとなるほどって感じです。
最初、人より鼻がいい、特殊能力を持っている人の話かなと思っていたら、まさか、人間ではないとは!びっくりです。たしかに自然の中にいる方が楽しそうだし、動物と仲良くしているし、体つきとかも、絵本などで見るトロールぽいといえば、ぽいですね。ネタバレしてからはいろいろ合点のいく話でした。
これは特殊事例ですが、自分がいじめられた過去とか本当の両親のこととか、親に話せなかった人はたくさんいるだろうし、そのいじめが容姿のことだったら尚更親に言えないし、彼女が親とぶつかるところは見ていて辛かったです。最初から教えてくれてれば、もう少し納得いってたかもしれないし、もっと自分らしく生きていたのかなとか考えちゃいますもんね。トロールの仲間に出会って本当の自分を見つけるって話でもないし、なかなか怖い話でした。
赤ちゃんとかが関係する話なのですが、もう出産の描写とかも、敢えてでしょうが、なんかグロテスクです。たしかに別の生物で気になるのは、生殖活動はどうするんだろうかもしれませんが、そこまで詳しく見せなくて良いとか思っちゃいました。
ただのファンタジーではないので、子どもには見せられませんが、なかなか奥深いファンタジーでした。