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tadashi28282828s8のレビュー・評価・感想

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8

後味が悪く心に残る!?漫画・ミュージアム感想

ミュージアムは巴亮介先生のサスペンスホラー漫画です。
主人公である刑事の沢村久志が、身元不明の惨殺死体が発見された現場に到着したところから始まります。
その死体は生きたまま犬に食べられるという非常に残忍な方法で殺害されていました。
その頃あるアパートで母親と二人で暮らしているニートの男性の元に蛙のマスクをかぶった謎の男が部屋に侵入し、男性を拉致し、少しずつ顔の皮膚をはがし殺害するという事件が起きます。
いずれの事件にも「○○の刑」と書かれたメモが残されおり、沢村は同一人物の犯行だと考え捜査を進めていく、というあらすじです。

感想として、全巻を通してとてもグロいです。
本編の最初に登場する、犬に食べられ殺害された女性の死体は顔の半分が食べられ欠けており、とても血なまぐさく、見るに堪えない衝撃的なシーンでした。
その次に登場するニートの男性も紐で椅子に縛られたまま生きながらにして、蛙男に皮膚をのこぎりでちぎられるという痛々しいシーンがあり、本編を通して読者が目をつむってしまいそうになるほどの痛々しい場面や、あまりにも狂った殺害方法で殺された遺体が続々と登場します。
犯人である蛙男の狂気的な心理を沢村が推理しつつ、事件の真相に近づいていく様子にドキドキハラハラが止まりません。
また最終話では、これはハッピーエンドなのか?バッドエンドなのか?と読者に考えさせるような終わりを迎えます。
あまりにすっきりとしない、ずっと心にモヤモヤが残るような不快感がありますが、それこそがこの物語の良さでもあると思います。

漫画が全部で3巻発売されており、巻数が少ないので、すぐに揃え読むことができます。
また2016年には小栗旬主演で映画化もされているので、そちらもおすすめです。
グロい漫画・考察しがいのあるストーリが好きな方は是非読んでみてください。