最強のふたり / Intouchables

最強のふたり / Intouchables

『最強のふたり』とは、2011年にフランスで公開された、実話をもとにコミカルに描くヒューマンヒストリー映画である。パラグライダーの事故で首から下が不自由になってしまった大富豪の男と、その介護人として雇われた、貧困層の黒人青年との交流を描いた物語。共通点のない2人が、それぞれの趣味を共有していく様子をユーモラスに描き、友情を育んでいく。第24回東京国際映画祭で最優秀作品賞と最優秀男優賞をダブル受賞した。監督・脚本は、フランスの2人組監督のエリック・トレダノとオリヴィエ・ナカシュが担当している。

fene9のレビュー・評価・感想

最強のふたり / Intouchables
7

ドリスが素敵

オープニングから2人の仲の良さが微笑ましくて、楽しい気持ちになりました。その後も、全然違う環境のフィリップとドリスの仲が深まっていくところがよかったです。会うはずがなかった2人が仲良くなるって話がそもそも好きだし、ドリスがすごく魅力的な人でした。無遠慮だし、困る人だなとは思いますが、なんか明るくて、こっちも遠慮なく言いつけられるっていうか、言い合える仲になりそうです。ドリス役のオマールさんはこれから注目したい人です。ただ、フィリップは結構、身勝手というか、そりゃあ、いろいろあったから素直になれなかったり、二の足踏んだりはするんだろうけど、困った人だなと思いました。それに娘さんのことはどうなった!とも思うし、いろいろ考えちゃうことはありました。でも、普通の人はそうというか、ほんとにすごい良い人なんていないから、それくらい嫌な面があっても普通だと思います。最後は、モデルになったほんとの人々の映像が流れて終わりました。こういう伝記とか実話とかの話って、実際はどんな人かなって気になるから、本物が映る演出はありがたいです。原作本もあって、それは映画より重い内容らしいのですが、読んでみたいなと思いました。