人間とは何か考えさせられる作品です。
ある日宇宙から未確認生物が降ってきました。その未確認生物が主人公泉新一の腕の中に入り込んでいきます。主人公は腕から頭へ這い上がろうとする未確認生物をひもで縛り付け上へあがることを防ぎます。しばらくすると未確認生物は消え、何事もなかったように日常生活に戻ります。ところがある日、腕が変形して目や口が生え、しゃべります。その未確認生物は人間の言葉や歴史などを勉強し、自分は最初主人公の脳に潜り込み脳を支配する予定だったと話します。しかし主人公がひもで脳に上がらないようにしたため、腕にとどまってしまったと話します。そこで主人公の腕として共同し一緒に生きていこうと提案します。主人公は半ばいやいやながら同意し、未確認生物を右手にいるためミギーと名付け、奇妙な共同生活が始まります。主人公とミギーは生物に寄生するミギーと似たような未確認生物と出会い、戦う中で絆を深めていきます。この作品で人間に寄生する未確認生物が「人間は様々な生物を殺している」「地球にとって人間は最悪の寄生虫だ」と言います。本当に怖いのは人間に寄生する未確認生物なのか、人間なのかを考えさせられます。終わり方がきれいで非常に面白い作品ですが、グロテスクな表現が多数ありますので苦手な方にはお勧めしません。