10
寅さん、災難
寅さんの母、初登場です。瞼の母のあまりの言葉に傷ついた寅さんを気遣って会話するけど、所々に母の話が出てきてというとらやの面々がおもしろいです。寅さんもその言葉に反応して顔を埋めとてもかわいそうでした。あの母親はひどいなと思いました。ミヤコ蝶々さんがしているし、顔もちょっとチャキチャキしすぎというか、まあ、寅さんの母親っぽいといえばぽいけど、寅さんもがっかりだったろうなと思います。また、子供の頃の恩師の方も最後には死んでしまい、その葬式を取り仕切っていたらマドンナの恋人が現れと寅さんも災難続きでした。それでも、きちんと恩師を見送れたことはよいことかもしれません。今回もまだまだ若い寅さん、入院してるのに飯が気に入らなくて帰っちゃったり騒いだり、寅さんの困った部分がよく見れた作品でした。寅さんってたしかにハチャメチャな人だけど、どこか憎めない人だなと思います。やっぱり、喧嘩しても、しばらくすると普通に付き合いを再開してくれるところとか、誰にでも優しいところとかが魅力的なのでしょう。小学生時代に手を焼きまくった生徒だったろうに、先生が寅さんを何度も呼ぶのも一緒にいたいと思わせる何かが寅さんにあるからだと思います。今回は寅さんがかわいそうでしたけど、いいお話でした。