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後半が辛い
前半は、女性ボクサーとコーチのサクセスストーリー、後半は悲劇でした。あまり人に優しくされたことがない者が自分を活かせる場所をさがして、やっていこうと頑張ったのに最後はそれかよと悲しくなりました。でも、現実は甘くはないし、こういう人だからこうとかはなくって、急に辛い立場に立たされたりするものなのだとおもいます。ヒラリースワンク演じるマギーは裏表のない女性でとてもすてきです。でも、いろいろおべっか使えたり、女性らしい方が生きやすい世の中なのかもしれません。そんな彼女と友情とも親子ともとれない関係を築いたフランキーもとても武骨ですてきな人だとおもいました。二人がどんどん仲良くというか信頼していく様が、はでなえんしゅつはないものの見てとれて、ああ、よかったなとおもいます。フランキーの最後の決断はどうなのでしょうか。そんなことしなくてもと思ったりもしますが、マギーを知っているからこその決断だったのかもしれません。それをどうこうはいえないし、クリントイーストウッドがどんな場合でも安楽死賛成とかそういうわけでもないとおもいます。はっきりいって、見ると鬱になる類の映画だとはおもいますが、とても考えさせられる映画だったとおもいます。