だがしかし / Dagashi Kashi

だがしかし / Dagashi Kashi

『だがしかし』とは漫画家コトヤマによる少年漫画、及び2016年にfeel.で製作されたアニメーション作品。実際にある駄菓子を扱ったギャグコメディ。実家が駄菓子屋の主人公「鹿田ココノツ」は、父「鹿田ヨウ」に駄菓子屋を継ぐように言われるが、ココノツには漫画家になるという夢があった。そんなココノツの元へ、大手お菓子製造会社「枝垂カンパニー」の社長令嬢で美少女の「枝垂ほたる」が現れた。

nakyのレビュー・評価・感想

だがしかし / Dagashi Kashi
6

駄菓子好きヒロインの癖の強さが良い

ジャンル的には駄菓子をテーマとした日常系ギャグアニメです。
田舎で駄菓子屋を経営する父を持つ主人公ココノツの元に大手菓子メーカーのお嬢様「枝垂ほたる」が出現、駄菓子に対する熱い情熱で、ココノツとその他幼馴染のサヤやトウ達を度々騒動に巻き込んでいくというお話です。
このアニメの最大の魅力はなんと言ってもヒロイン「枝垂ほたる」の存在でしょう。
容姿端麗なお嬢様という見た目とは裏腹に、その実中身は完全な駄菓子オタクという変わった人柄の持ち主で、このギャップがとにかくたまりません。
更にこのアニメの珍しい点は、ヒロインが単なる受け身のヒロインではなく、逆にストーリーを形成していく側に居る最重要キャラということです。
それ故に、本来主人公の立場であるココノツや他のメインキャラの殆どを食ってしまっている程です。
それをプラスと見るかマイナスと見るかは、視聴者様次第ですが。

気になる点があるとすれば、ギャグアニメにしてはインパクトが薄いというころでしょうね。
初期は結構積極的に視聴者を笑わせようという努力を感じますが、後半スタート時点で既にただ淡々とヒロインによる駄菓子のプレゼンをギャグ調に聞かされるアニメになってしまっています。
他のキャラクターも個性がまったくないというわけではありませんが、やはり先程説明した通りヒロインの存在感に完全に劣っている状態です。

キャラクター重視で、且つ安定した面白さを求める人に向いている作品だと思います。