十三機兵防衛圏 / 13 Sentinels: Aegis Rim

十三機兵防衛圏 / 13 Sentinels: Aegis Rim

『十三機兵防衛圏』とはヴァニラウェアが開発し、アトラスが発売したゲームソフトだ。PlayStation 4版が2019年、Nintendo Switch版が2022年に発売された。ディレクターは『プリンセスクラウン』や『朧村正』などに携わった神谷盛治が務めている。物語の舞台は架空の日本だ。5つの時代に点在する13人の主人公それぞれの視点を美麗な2Dグラフィックで描くドラマチックアドベンチャーゲームである。主人公たちは強大なロボット「機兵」に搭乗し、未知の敵と対峙していく。

tw-7056289891344711689のレビュー・評価・感想

十三機兵防衛圏 / 13 Sentinels: Aegis Rim
10

万人にオススメしたい、ADVの名作

アドベンチャーゲームが好きで興味本位でプレイしてみたが、予想を大幅に上回る面白さで、のめり込んでしまった。
製作元であるヴァニラウェアは他作品もとにかくCGが綺麗なのだが、本作品も例外なく美しい。
絶妙な光の表現や、昭和のレトロ感等々、見事に表現されており背景を眺めているだけでも楽しかった。
肝心のシナリオも、よくまぁここまで複雑怪奇なストーリーを上手くまとめあげたなぁという印象。
伏線の回収も見事で、キャラクターの選択順によっては二転三転する展開に見事に翻弄された。
ぞっとするような展開も、泣けるような展開もある。全てがシナリオの出来の良さに集約されていると思う。
また、あまり理解できなかったところは、「究明編」というアーカイブパートを見れば、時系列で確認することができるので便利。
肝心のキャラクターもそれぞれ個性があり、元ネタがあるのでルーツ探しも楽しい。
最終的にはどのカップリングもどのキャラクターも全員好きになった。
人数がいるので、各自推しキャラが必ず一人は見つかると思う。
「崩壊編」パートのバトルは、アドベンチャーはやりたいけどバトルが苦手な人向けに難易度設定ができるので、親切だと思う。
是非続編やスピンオフのDLCをお願いしたいが、次作に集中しているようなので厳しいか…。
控えめに言ってもアドベンチャーゲームの傑作。この世界観を何度でも反芻したいと思う。