クレイマー、クレイマー / Kramer vs. Kramer

クレイマー、クレイマー / Kramer vs. Kramer

『クレイマー、クレイマー』とは、1979年に公開されたアメリカ映画。突然訪れた離婚をきっかけに、父親が息子との関係を見直すヒューマンドラマ。ホームドラマの名作とも言われており、その中でも父と子に焦点を当て、幼い子供を一人で育てる事や仕事の両立がいかに難しいかも表現され、現代に通じる内容になっている。また、当時アメリカで問題視されていた離婚や養育権の社会問題を描いた事で高く評価された。
内容だけではなく子役を含むキャスト全員の演技が高い評価を受けた作品でもある。

urotanshi_w5のレビュー・評価・感想

クレイマー、クレイマー / Kramer vs. Kramer
9

子供を育てる身として、感じるものがある

私自身、今、子育て真っ最中なので、家事に育児に仕事にてんてこまいなテッドの気持ちがよくわかります。
今まで妻に任せっきりだったでしょうし、そりゃあ、あれくらいめちゃくちゃになるでしよう。
そして、妻として、テッドの奥さんの気持ちもよくわかります。
最初、家を出て行くとき、あんなに真剣に気持ちを言ったのに、テッドは奥さんから手紙が来るまで、全然本気にしていないところとか、ほんと、男は何もわかってないと思いました。
いろいろあって、テッドもビリーも新しい生活に慣れたころに、元妻ジョアンナからのビリー奪還裁判が始まったのには、ビリーがかわいそうで腹が立ちました。
でも、母親だし、ビリーとテッドのことも知らないし、ビリーを取り戻したいのもわかるなあとも思います。
最後はとてもいい決断をして、うれしい気持ちになれる映画です。
現実だと、育児もあんまりしないのに、離婚したくないからか、負けたくないからか、子供のことを盾にする父親がいたり、養育費を払わなかったりで、離婚後、両親ともに仲良くとか子供ができないことが多いけど、それはよくないなあとひしひし感じました。
この夫婦のように、ビリーのことではいつまでも、父と母という関係が築けたらと思います。