XTC

XTC

XTC(エックス・ティー・シー)とは、イングランド・スウィンドン出身のロック・バンドである。1972年に前身バンドを結成し、1978年にアルバム『ホワイト・ミュージック』でデビューを果たした。ビートルズやザ・ビーチ・ボーイズをはじめとするオールディーズなポップスやサイケデリック・ロックなどの影響を受けながら、独特のポップセンスと精密なアレンジでポップ・ミュージックの新たな可能性を追求した。その先進的かつアプローチに満ちた音楽性は、のちのブリットポップ・ムーヴメントや日本の多くのミュージシャンにも多大な影響を与えている。
1982年のアルバム『イングリッシュ・セツルメント』とシングル『センシズ・ワーキング・オーバータイム』が全英トップ10に入るヒットを記録するも、中心人物であるアンディ・パートリッジがライブ恐怖症を発症したため、以降はライブ活動を全面的に中止しスタジオワークへ専念した。ドラマーの脱退や覆面プロジェクト「ザ・デュークス・オブ・ストラトスフィア」での活動、トッド・ラングレンプロデュースによる『スカイラーキング』(1986年)のヒットなどを経て、長年所属したヴァージン・レコードを離脱した。
その後、アコースティックとギター・ロックにアプローチを分けた『アップル・ヴィーナス』二部作(1999年・2000年)を発表したのちバンドは沈黙し、2005年のコリン・モールディング脱退を経て長期の活動休止状態となっている。

5eimo0616のレビュー・評価・感想

XTC
10

ビートルズの後継者

XTCは70年代末からの世界的なパンクムーブメントからデビューしたバンドです。
当初はヴォーカル/ギター、ベース、キーボード、ドラムスという編成で屈折したパンクバンドでした。
テクノの要素とパンクロックの融合で一躍人気を果たしました。
キーボードがセカンドアルバムで脱退し、新たにギターが加入します。そこから一気に音楽性が広がり、50~60年代風のポップなメロディやアコースティックを導入するなどパンクロックから卒業し、更なる人気を博します。
しかしフロントマンであるヴォーカル/ギターのアンディ・パートリッジがライブ途中でノイローゼにより、演奏中に舞台を下りてしまいます。
この出来事からライブを前提にしない曲作りにシフトし、曲調・アレンジも複雑になっていきます。
ただ自己満足で終わるのではなく、結果的にひねくれポップともいえる中期ビートルズを彷彿とさせる様な上質なポップバンドになっていきました。
変名バンドとしてのデュークス・オブ・ストラトスフィアではマニアックな元ネタたっぷりの60年代サイケデリックロックを作り上げるなど「ビートルズの後継者」として80年代を駆け抜けていきました。メンバーの脱退・引退を経て2000年代以降は2枚のアルバムを残して事実上の解散状態になっていますがどのアルバムも時代を超えて愛されています。