貧乏な者たち
とても面白かったです。金持ち層の家族に寄生する貧乏層の家族の話ってだけでなんかおもしろげだし、半地下の下にまだ地下があったなんて、驚きでした。
主役家族がそれぞれ別人として、金持ちに雇われていく様は見事でした。
桃アレルギーを使って、前からの使用人を追い出したり、頭がいいなと思うし、スパイ映画のようでした。
そして、最後は金持ちに取って代わってみたいな話かなと思ったら、彼らが住む半地下の下の地下に前から寄生していた夫婦がいただなんて、驚きです。
いやー、そういう話とは思いませんでした。結局、貧しいものたちの争いで金持ちたちは関係なしなんですね。
いや、最後は報復を受けたけど、それも一方的なかんじだったし、金持ちたちはなんで、恨まれたのかもわかってなかったように思います。
そりゃあ、そうかという感じです。リアルですが、嫌な話ですね。
この地下の住民がいることがわかってから、どんどん映画が暗い方向に変わり、結局は貧乏人はその身分から這い上がれないというか、落ちるしかないのかと嫌な気持ちになりました。
金持ちたちは、夫を殺され、あの豪邸からは引っ越したようですが、また別の地で生活していけるのでしょう。
半地下で、息子は豪邸を買い取ることを夢見ますが、それもむりなはなしでしょうし、すごくリアルで後味の悪い話でした。