小坂流加・原作「余命10年」
「余命10年」は小坂流加さんの小説を原作にした作品です。
小坂さんは主人公(高林茉莉)と同じ肺動脈性肺高血圧症という病気で37歳の時に亡くなられています。映画の内容としては、原作とは異なるアレンジをしています。それは、監督である藤井道一監督が小坂さんの想いを込めようとした工夫でした。小坂さんの家族から聞いた話を元に作られています。フィクションなのかノンフィクションなのか、どちらも当てはまると言えます。
簡単にあらすじを説明します。
病気を知った茉莉と生きることに悩む和人が20歳の同窓会で再開して惹かれ合っていきます。茉莉は余命宣告をされていることから恋をすることに抵抗がありました。しかし、2人で思い出を増やしていく中、生きることを諦めていた茉莉が死ぬことに恐怖を感じ始めます。病状が悪化する中、小説を書き上げた茉莉。亡くなった後、和人は茉莉が思い出を撮っていたビデオカメラを引き継ぎ、茉莉の分も生きていく作品になっています。
普通に過ごせる毎日がどれだけ幸せかに気づかされます。また、生きるとは何かと観ている最中も見た後も深く考えさせられます。生きることに悩んでる和人のような人もしっかり全力で生きようと思える作品となっています。
是非ご覧ください。