ファンタスティックビーストと魔法使いの旅の魔法動物
ハリーポッターシリーズの新作として、ファンタスティックビーストのシリーズが始まった。ハリーポッター1作目から約70年前のアメリカを舞台として描かれており、古い町並みが印象的な作品である。主人公はニュート・スキャマンダーで魔法生物学者である。彼が操る様々な魔法生物がリアルで活発に動くさまは映像的にも素晴らしく、ハリーポッターにはなかった世界であり、とても感動させられる。なかでも、ニフラーという小動物は愛らしいが、スキャマンダーの鞄から逃げ出し、捕まえるためにひと騒動が起きる。ニフラーは金属が大好きで、見つけると一心不乱に追いかけて、自分のコレクターアイテムにしてしまう。これを追いかけるスキャマンダーのシーンはスリリングではあるが、笑みを浮かべながら見れる微笑ましいシーンである。また、植物型の魔法動物であるボウトラックルは大人しく、普段はポケットに隠れているが、スキャマンダーから離れたがらないかわいいペットのような存在である。こんなに人懐こく、ポケットのなかにいてくれるのであれば、ニフラーとは違って安心して連れて外出できる良き友だちである。この他にも多くの魔法動物たちが登場する楽しいファンタジーであり、是非見ていただきたい作品である。