サッカーW杯 ブラジルがドイツに大敗の衝撃と波紋【ミネイロンの惨劇】
2014年、サッカーワールドカップで世界的強豪にしてホスト国だったブラジルがドイツに歴史的大敗を喫した。ブラジル国内には大きな衝撃が走り、なんと自殺者が出たという情報もあるほどだった。この大敗は 「ミネイロンの惨劇」と呼ばれ、サッカー史に残る事件として記録されている。
ブラジルがドイツに歴史的敗退
出典: www.aflo.com
ドイツがブラジルに7-1と大勝し、史上最多となる8度目の決勝進出を決めた。決勝に進んだのは、準優勝した2002年日韓大会以来3大会ぶり。
DFダニエウ・アウヴェスは「僕らは今も、何が起こったのかを理解しようとしている最中だ。これがサッカーというものなのだろうか。たった数分間で敗退が決まる。これが僕らの身に起こったことだ」
MFオスカルが「説明することは難しい。何と言えばいいのか分からない。僕らにできるのは謝ることだけ。誰もこんなことは期待していなかった」
両国のメディアも極端な評価に
ビルトは試合後の採点で、ドイツ代表全選手に対して最高点である「1」を付与した。先発陣だけではない。後半から途中出場して2ゴールを決めたシュールレ、メルテザッカー、そして正直なところ何もしなかったドラクスラーにさえ、「1」が与えられている。
「この歴史的な7-1の勝利のあとで、歴史書には新しく記述されなければならない」
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エストラは全選手の採点が10点満点でゼロ。寸評は全選手が共通して「1対7というブラジルサッカー史上最悪の赤っ恥に関わった」である。
ジアの選手採点もエストラ同様に全選手がゼロだったが、スコラーリ監督は前代未聞のマイナス10点。その怒りが窺い知れた。
マイナス10点…!?
ブラジル国内では放火・暴動騒ぎに
サンパウロや同市近郊ではバスで放火が相次ぎ、店舗の略奪も発生。放火はバスの駐車場で起き、約20台が燃やされた。現場にはガソリンがまかれた形跡があり、敗戦の腹いせとみられる。
家電販売店に数十人が押し入り電子レンジやテレビなどを盗み、5人が逮捕された。
ブラジル大敗のショックか、自殺者まで出ている
W杯準決勝でブラジルがドイツに1―7で大敗したことにショックを受け、ネパール東部のバラウルに住む10代の少女が9日、自宅で首つり自殺したと警察が発表した。10日にAP通信が報じた。
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前試合でエースを負傷させた選手の家族に脅迫が
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ブラジル・ワールドカップの準々決勝で、ブラジル代表FWネイマールが脊椎を骨折した件で、その“加害者”となってしまったコロンビア代表DFフアン・スニガが家族の保護を要請していたことがわかった。
スニガを攻撃しようとする何者かが同選手のイタリアの住所をSNS上に無断で公開し、スニガへの攻撃宣言や“同選手の幼い娘に危害を加える”などのきわめて悪質な投稿まで乱発。
身の危険を感じたスニガがFCFに相談して、連盟から外務省にスニガと家族の保護を要請したという。