「avengers in sci-fi」コズミック・ダンス・ロックサウンドは鳴り止まない!
木幡太郎(Vo / Gt)、稲見喜彦(Vo / B)、長谷川正法(Dr / Cho)のスリーピースのロックバンドです。2002年の結成、2004年EPリリースから、サカナクション、the telephones、キュウソネコカミなどと並び「踊れるロック」ムーブメントの中心で第一線を走ってきています。バンド名は「アヴェンジャーズ・イン・サイファイ」と読みます。「アヴェンズ」などと略されることも。
音源でのサウンドスケープは唯一無二、ライブでの音へのこだわりも半端ない
ギターとベースのエフェクターが2、30個並んでいる様子、更にはマイクスタンドにはシンセサイザーやミキサーが付けられて並べられ、後ろや横にはシンセサイザーが。エフェクトやシンセを駆使したスペーシーなダンスロックを特徴としたアヴェンジャーズ・イン・サイファイの、音で隙間を埋めつくしてしまうような曲作りには非常なこだわりが感じられます。踊り狂わせることに全てを賭けたかのようなライブパフォーマンスは圧巻です。
木幡:打ち込みじゃ出せない質感があると思ってるんですよ。今回はシンセも結構つかったけど、やっぱりシンセの音ってエッジがない。ギターの方が生々しいっていうか、空気感があるんですよね。それに、打ち込みに合わせて演奏するっていう状況が俺には信じられない(笑)。何で合うのかわからないんですよ。
出典: www.cinra.net
ダンスロックやクラブミュージックに寄せたバンドであれば、シンセサイザーや打ち込みに頼った演奏をしてしまいがちですが、生で演奏することのグルーヴの臨場感を楽しませたいというパフォーマンスへのこだわりが見えます。曲間をスムーズにするために如何に機材のセッティングを素早く変更するかに相当の練習を繰り返すとのことです。
サウンドの土台となるドラムの技量も
ライブでこれだけの手数のドラムを人力で、かつ曲間も短い、というのはかなり体力を消耗するはずなんですが、息切れを見せません!ドラムの長谷川さんの安定感は抜群で、ビートの細やかなノリの差もうまく使い分けられており圧巻です。このドラムの上でやるギターとベースの演奏はかなり気持ちよいのではないでしょうか?
多彩な曲のセンスも音楽的IQの高さをみせる
2009年12月のメジャー・デビュー後、それまでのエレクトロ・ロックの指向から更に、クラシック、オペラ、ゴスペルの要素も加えられ、メンバーの器用さがますます魅せつけられています。木村カエラの曲『BANZAI』プロデュースや、車マツダ DEMIOのCMへ『Sonic Fireworks』を書きおろすなど、活動の幅を広げてきました。2014リリースの最新作『Unknown Tokyo Blues』では、プログレ的なサイケデリックの要素まで組み入れ始め、とどまることを知らないほどに楽曲のレベルが上昇し続けています。
これだけのポテンシャルと良い曲を持ちながらも、まだ大ヒットにまでは届かないところがファンとしては非常にもったいないと思う限りです!みなさんもこれを機にavengers in sci-fiの世界へのめり込みんでみませんか?
アヴェンズの必聴曲5選
最後にアヴェンズの必聴曲5選をリストアップします。一人で部屋で踊りだしてしまわないようご注意ください。