ミーカ (Mika) は、レバノン出身のシンガー・ソングライターです。 2007年に1stアルバム『Life In Cartoon Motion』で華々しくデビューを飾る。ポップ界の貴公子とも言えるべき、彼の美しい容姿と何よりも楽曲の高さは瞬く間に全世界で高い評価を受け、一躍人気アーティストの仲間入りを果たします。特徴的なのは、裏声を多用する高音のボーカルであり、その音楽性からか、しばしばQUEENのフレディ・マーキュリーと比較される事もある。とりわけ日本での人気も高く、来日する度に公演はソールドアウトとなります。 彼のもう一つの特徴としては、その出生にあります。レバノンのベイルートで生まれたMIKA。1歳の時にレバノンの内乱の為、家族は国外退去を余儀なくされパリへ移住します。続く数年後、父親がクウェートのアメリカ大使館に人質として監禁されます。その影響から一家はロンドンに移住し、そこでMIKAは本格的に音楽に目覚める事になります。しかし、その背景には、前述のような波乱に満ちた経験があります。それを知った上で彼が奏でるキラキラしたPOPミュージックを聴くと非常に感慨深い何かを感じる事が出来るかと思います。
代表曲
MIKA「Grace Kelly」 1stアルバム『Life In Cartoon Motion』のオープニングチューン。 徐々に盛り上がる高揚感とサビでの高音ボーカル&ファルセット。誰しもこの1曲を聴くとワクワクすることでしょう。 当時、この曲がラジオなどでヘビーローテーションされ、日本でも彼の名前が広まっていきました。
MIKA「Lollipop」 同じく1stアルバム『Life In Cartoon Motion』収録の楽曲。1曲目の「Grace Kelly」に続くのが、この曲です。 まさしく、"King Of POP" とも言えるであろう、とにかく"可愛い"楽曲です。1曲目での高揚感から一転、この可愛さとコミカルさ。確信犯としか言えません。Music Videoも全編イラストでかわいらしく非常に見応えがあります。
MIKA「We Are Golden」 2ndアルバム『The Boy Who Knew Too Much』収録の一曲。 1stの全編POPというアルバム完成度の高さに、続く2ndの仕上がりが期待されていたMIKAです。 しかし、見事に裏切らずに2ndでも傑作を届けてくれました。その2ndアルバムのオープニングチューンがこの曲です。
MIKA「Celebrate」ft. Pharrell Williams 2nd発売後、3年のブランクを経て届けられた、3rdアルバム『The Origin Of Love』のリードトラックです。 ここでMIKAは、それまでにない新しい試みに出ます。他アーティストをプロデューサーに迎え、そして実際に楽曲で共演も果たしています。そのパートナーとして立てられたのが、Pharrell Williamsです。ヒップホップ界の売れっ子を立てた事もあり、アルバム全編を通して、それまでのMIKAサウンドというよりは、多少エレクトロが入ったりと少し違う色を見せてくれています。それでも聞き終わるとやっぱりPOPだったなと感じさせる所にMIKAの健在っぷりを見せてくれました。