物語のある絵画、ノーマン・ロックウェルの世界
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超リアルなイラスト。しかし、どこか親しみやすい。そんな印象の画家、ノーマン・ロックウェルの世界をご紹介いたします。
ノーマン・ロックウェルとは?
1894年ニューヨークで誕生。美術学校卒業後アメリカ・ボーイスカウト雑誌などに絵を描き始める。ボーイスカウト活動に貢献したことにより、シルバーバッファロー賞を受賞。これは世界に十数人しか与えられていない。ユニークな作品が多いが、社会性の強い激しい一面も持つ。それは後期の代表作である、「保安官に守護されながら登校する黒人少女」の絵などに見受けられる。(人種差別に対する風刺)
出典: ja.wikipedia.org
少年は真実を知った…
「何でパパのタンスにサンタさんの服があるの…」おじいちゃんのかもしれませんが、それが真相です、少年…。彼はショックを受けているようですが、悲壮感がなくて微笑ましいです。
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気持ちは分かります、ハイ
自画像を描くのにイケメンに…何か日本の女性漫画家も同じような絵を描いてました。盗作とかでなく、万国共通の「自虐ネタ」のようなものなんでしょう。いやそれとも、この絵描きさんの目には本当にこう見えているのやもしれません。かのピカソの「こう見えてる」と、ある種福笑い以上に顔のパーツがあっち行ったりこっち行ったりした絵を描いたんですし。
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「もーちょいシワを減らして…メガネは描かないでおこう」なんて考えが聞こえてきそうです。しかし、鏡の置かれたテーブル上の飲み物や、カンバスの写真等。こういった小道具もロックウェル作品に「味」を添えています。
男の友情…?
家出少年と警官、でしょうか。ホントなら家まで送り届けなきゃならないところですけど、「今は一杯やってる(飲酒ではなく)から」見逃すんでしょうかね。
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もしかすると優しくでも説得中だったり?「冒険心ややんちゃはいいけど、これ飲んだら帰るんだぞ」といった会話をしてるんでしょうか。
子供相手だろうと
「この子ポンポン痛いみたいなの…」「どれどれ診てあげよう」といった風景なんでしょうか。「この爺さんは引退してて暇なんじゃ…」「孫(?)がおじいさんに付き合ってあげてるんじゃ…」なんて野暮な考えはよしましょう。
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古めかしい辞書などがまたノスタルジー感を呼び起こさせます。
見出しか、サンドイッチか…。
ライオンに記事が読めるとは思いませんが、よほど目を引く写真があったのか、それともサンドイッチに興味を惹かれたか…そのままおじさん食べちゃわないようにね!この格子大丈夫ですよね!?
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でも全然心配してないおじさん、何よりライオンの表情のおかげで、何か和みます。小道具やら、柵に足かけて座るさまも。
病院にて
これまた、少年特有のかわいさ、優しさが伝わってくる感じです。「分かるよ、ボクも病院嫌いなんだ」という感じなんでしょうか。気のせいか、周りの飼い主の目もやさしげです。
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