映画界の何か「いじらしい」人外キャラ
映画作品を見ていると、何だかいじらしいような気持を抱かせるキャラが多々いますね。そんな「いじらしい」キャラから人外の物を、独断で選んでみました。
ハンド君(『アダムス・ファミリー』シリーズ)
家族愛以外の価値観が、通常と180度引っくり返っている「アダムス家」の「ペット」です。「手じゃん!」確かに手ですが、何か?
こう見えてチェスはできる(ズルするけど)し、娘のウェンズデーが行方不明になった際は探すのを手伝うと合図を送ったり、「ママさんが大変!」と何とか伝えようとしたり(喋れないもので)…様々な場面で健気さを発揮するんですよね。主人のゴメズが落ち込んでいれば、励ますために奥さんのところに連れて行ったり。しかし、手しかないのにどこで知覚してどうやって動いてるんだ…なんて考えたら寝られなくなるのでやめときましょう。
車の運転もできます。「手しかないのにどうやって」?実際にご覧ください。ハンド君驚愕の運転テクニックを。この子何気に働き者ですが、いたずらもします。手首から先しかなくて、しかも動いているのにかわいく見えるってどういうことなんでしょうか。いたずらをとがめられた時、ホントに気まずそうに見えるんです。美女の肩に乗って「ウキウキ」してみたり…。
ドビー(『ハリー・ポッターと秘密の部屋』)
いじらしいというか、何というか…彼は「屋敷しもべ」という妖精のようなもので、特定の魔法使いの家に一生お仕えすることになっています。が、その「お仕えしている主人」からは虐待を受けているという状況。そのせいか、ことあるごとに「自分にお仕置き」するのが、やばげなのにいじらしいです。優しく「座って」と言われただけで号泣するし。後続の作品では「さん」付されて喜んだりしてました。
しかし魔法の力は結構強かった。ある条件を満たせば主人から解放されるのですが…?
スコーピオン(『タイタンの戦い』)
1981年に公開された同名映画のリメイクですが、ぶっちゃけこのスコーピオンたちの部分以外「見るところない」と言った感じです。あくまで個人的には。旧作はなかなか良かったんですけどね。モティーフはギリシア神話の『ペルセウス物語』です。
こんな怖い顔して何が「いじらしい」って、最初は食べるつもりだったのか何なのか、臨戦態勢だったのに「ジン」という種族によって簡単に懐柔。乗り物にされちゃってるところです。毒針も固定されて、おとなしく歩いて…そして細い道での進み方。
慎重に、そろりそろりと歩いて、一本脚を踏み外した時の「おおう…」といった感じの鳴き声…しかしやっぱり戦闘力は高く、主人公ペルセウス(ものすごく共感できないというか、どうでもいいキャラ)の手助けをしてくれました。この子たちと狩人兄弟(まだこっちのが好感あります。個人の感想ですが)主演でオリオン座神話を元に映画作ってくれませんかねえ…。オリオンが下衆野郎になりそうな気がしますが。
超独断による、いじらしい人外キャラ特集でした。