ストレイテナー(STRAIGHTENER)の徹底解説まとめ

ストレイテナー(STRAIGHTENER)は、1998年結成のロックバンド。2003年にシングル「TRAVELING GARGOYLE」でメジャーデビュー。2012年には「From Noon Till Dawn」がテレビ東京系ドラマ『勇者ヨシヒコと悪霊の鍵』のオープニングテーマに起用されたことで話題となった。エモ、ポストロック、UKロックの要素を組み込んだ音楽性と、情熱と知性を感じる文学的な詞世界を武器に「ロキノン世代」バンドの代表格としての地位を確固たるものにしている。略称は「テナー」。

ストレイテナー(STRAIGHTENER)の概要

ストレイテナー(STRAIGHTENER)は、1998年結成のロックバンド。幼馴染だったホリエアツシとナカヤマシンペイの2人で結成され、ベースレスバンドとして活動を開始。2003年に日向秀和が加入し、同年にシングル「TRAVELING GARGOYLE」でメジャーデビューを果たす。バンド名の「ストレイテナー」には「真っ直ぐにする人」という意味があり、その名前の通りのストレートなエモ、ポストロック、UKロックの要素を組み込んだ音楽性と、情熱と知性を感じる文学的な詞世界を武器に「ロキノン世代」バンドの代表格としての地位を確固たるものにしている。
バンド名は初期は「STRAIGHTENER」という英語表記だったが、後にカタカナ表記の「ストレイテナー」表記に変更されている。
2012年にはサックス奏者の田中邦和とSOIL&"PIMP"SESSIONSのタブゾンビを迎えた楽曲「From Noon Till Dawn」がテレビ東京系のドラマ『勇者ヨシヒコと悪霊の鍵』のオープニングテーマに起用されたことで話題となった。
エモ、ポストロック、UKロックの要素を組み込んだ安定感のある音楽性とライブの実力、情熱と知性を感じる文学的な詞世界を武器に「ロキノン世代」バンドの代表格としての地位を確固たるものにしている。
メンバーはそれぞれソロ活動やバンド活動、イラストレーターなどとして多彩に活動し、それがストレイテナーのサウンドにも深みをもたらしている。

ストレイテナー(STRAIGHTENER)の活動経歴

結成期からインディーズ時代

1998年に幼馴染だったホリエアツシ(Vo/G/Piano)とナカヤマシンペイ(Dr)の2人で結成され、そのまま2人体制で東京の渋谷や下北沢、新宿など都内を中心にライブ活動を行う。2000年にはインディーズ1stシングル「戦士の屍のマーチ」をリリース。ミニアルバム『STRAIGHTEN IT UP』なども出して活動基盤を整えていったストレイテナーは、若い世代を中心として徐々にファンベースを築くようになっていった。
自主レーベルであるGhost Recordsの立ち上げも行い、バンド自身で作品を出す体制も模索していくうちに培った「バンドとして自力でやる」基盤とチャレンジ精神は、後年の長期活動の強い支えとなっていく。

メジャーデビューと活動規模の拡大

2003年、ストレイテナーは大型ロックフェスイベント「RUSH BALL」のオープニングアクトとして初の夏フェス出場を果たす。同年10月にシングル「TRAVELING GARGOYLE」でメジャーデビュー。 さらに日向秀和(Ba)が加入し、バンドは3ピース編成となる。
この頃から彼らのサウンドはより厚みを増し、ロックと叙情を掛け合わせた独自のスタイルが確立されていった。
2007年にはアルバム『LINEAR』を引っさげて全国ツアーを行い、その中で群馬県でのライブを機に後のギタリストとなる大山純を誘った、というエピソードも知られている。
この時期はバンドが商業的にも批評的にも大きな注目を集め始めた時期でもあり、「対バン」「フェス出演」「ライブの質」などで圧倒的な存在感を放つ存在として、飛ぶ鳥を落とす勢いの活躍を見せるようになる。

4人編成の確立と海外進出

2008年には新たに大山純(G) が加入して4人編成となったストレイテナーは、日本国内での大規模なツアーを精力的に回るとともに、韓国、台湾、シンガポールなどを巡るアジアツアーを行い、活動の場を海外諸国へと広げていった。
2013年末には盟友であるASIAN KUNG-FU GENERATIONとの共同ツアー「21st Century Rock Band Tour」を韓国、シンガポール、台湾の3国で実施し、これによりバンドの国際展開とバンド間の交流はさらに強まるようになった。
この時期はアルバムリリースも定期的に行われ、『Dear Deadman』『LINEAR』『Nexus』『Creatures』『Stout』など、続けざまに発売されるアルバムは、リリースするごとにバンドのサウンドの幅と密度を深めていく。 また、武道館クラスの大規模ワンマンを複数回実施、成功させるなど、ライブバンドとしての実力、存在感もともに揺るぎないものとなった。この転期において、ストレイテナーは「国内の中堅ロックバンド」から「安定した人気と実力を兼ね備えたロックバンド」へと昇華したといえる。

スタンスを維持して「ロキノン」バンドの重鎮へ

海外進出以降もストレイテナーは勢いを落とすことなく、アルバムやEPのリリース、ライブの開催など精力的な活動を続ける。
2020年にはアルバム『Applause』を発表し、コロナ禍の制約下でもオンラインや人数限定ライブを含む活動を続け、ライブバンドとしての形を保ち続けた。翌2021年にはEP『Crank Up』、2023年にはファン投票によるベスト盤『Four Piece』をリリース。2024年には12枚目となるアルバム『The Ordinary Road』を発表し、結成20周年を超え、円熟味と貫禄を兼ね備えた「ロキノン系バンドの重鎮」としての地位を確立する。
音源リリースと並行して開催されるライブの質は変わらず重視しており、ツアーやワンマンライブを行うとともに、新しい試みを入れた構成や舞台演出を取り入れた公演は、常にファンを楽しませ続けている。公式サイトも精力的に情報発信を続けている。
「止まることを嫌う」「動いていないと音楽できないタイプ」だというホリエの言葉が残っており、常に変化と挑戦を内包しながらもブレないスタンスを保つストレイテナーは、20年以上にわたって解散も休止もせず活動を継続し、ファン層や世代の壁を超えて愛され続けている。

ストレイテナー(STRAIGHTENER)のメンバー

ホリエアツシ

ボーカル、ギター、キーボードを担当。1978年7月8日生まれ。長崎県長崎市出身。ほとんどの楽曲で作詞作曲を務め、孤高と情熱と知性を窺わせる文学的な詞世界で人気を博している。ナカヤマとは幼馴染で、2018年には2人一緒に長崎市の観光大使に就任している。
FULLARMOR、entとしても活動している。

ナカヤマシンペイ

ドラム、コーラスを担当。1978年5月9日生まれ。通称「シンペイテナー」。使用ドラムのメーカーはPearl。絵が得意であることからイラストレーターとしても活動しており、バンドの作品にイラストレーターとしてクレジットされている「中山美六堂」の中の人でもある。また、「山賊」の名義で執筆したWEBコミック『やさぐれぱんだ』で人気を博し、同作は三度にわたり映像化された。ホリエとは幼馴染で、2018年には2人一緒に長崎市の観光大使に就任している。

日向 秀和(ひなた ひでかず)

ベースを担当。1976年12月4日生まれ。東京都町田市出身。通称は「ひなっち」「町田のヤンキー」。ART-SCHOOL、ZAZEN BOYS、FULLARMOR、Entity Of Rude (EOR)、Nothing's Carved In Stone、killing Boyなどの並み居る人気バンドで活動してきた。「レギュラープレイヤー」名目でストレイテナーをサポートするが、2004年に正式加入している。他のメンバーと比べてファッションが派手なため、目立つ傾向がある。

大山 純(おおやま じゅん)

ギター、コーラスを担当。1978年5月11日生まれ。群馬県出身。通称は「OJ」。2007年の『LINEAR』ツアーの群馬公演を観に行った大山が打ち上げに参加した際に、バンド加入の話が持ち上がったことで、2008年から正規メンバーとして加入した。日向とはART-SCHOOLでも活動を共にしており、共に脱退している。another sunnydayでも活動している。大変な愛煙家として知られている。

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