才能って?『花さか天使テンテンくん』
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「才能ほしい…」なんて思いつつ、たまーに思い出すのがこの漫画。『ONEPIECE』などとほぼ同時期に連載開始されてアニメ化もされました。「才能」に対する見方が少し変わるかもしれません。
テンテンくん
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ダメ天使です。おにぎりに入った梅干を吐き出したせいで、ある少年の生涯をめちゃめちゃにしかけたとんでもない天使です。作中では愛や力などを司る天使がそれぞれいますが、テンテンくんは才能を司る天使に属します。少年、桜ヒデユキの家に居候して、某お化けのごとくご飯もおやつも食べまくり、自己中なところもあるボケキャラです。額の「天」の字は「半人前の証」だそうで、一人前になったら「才」の字に変わるそうです。続けると、「天才」…偶然でしょうか?
桜ヒデユキ
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何をやってもダメ、得意なことが一つもないダメダメ少年。しいて言えば優しいことくらいが取り柄の子です。なぜなら彼には「才能が与えられていない」から。しかしそれは上記のトラブルのせい。原因となったテンテンくんと組んでの「才能探し」が始まるのですが…。
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テンテンくんが吐き出した梅干しの種を与えられたせいで、梅干し好きに。そして代わりに何の才能もないという…。
サイダネ
「才能の種」で、人間として生まれる魂が、神様から手渡しで与えられるものです。種類は数多く、部屋を埋め尽くすほど。みんな何らかの才能を与えられて生まれてきたのです。が…。
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無論、飽くまでそれは才能が秘められた「種」でしかありません。成長すれば芽が出てつぼみになって、最終的には開花しますが、そのためにはそれこそ血のにじむような努力が必要なのです。画像の次のシーンでヒデユキは「サイダネが結構育っている人があまりいない」ことに気づき、テンテンくんはシビアに言います。「何の才能があるか分からないまま一生終える奴の方がよっぽど多い」と。そういう意味では、生まれる時才能を与えられなかったヒデユキくんはラッキーなのかもしれません。
才能花
最終的には花を咲かせるサイダネ。芸能人、文化人など、世間で活躍している人は皆サイダネを「才能花」という花にまで成長させた人たちなのです。
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頭上に輝くのが「才能花」。
普通はたゆまぬ努力で咲かせるサイダネですが、ヒデユキ君の場合はのんびり探している余裕がないため、「天翼じょうろ」なるものに満たされた特殊な水で一気に花まで成長。それにより人助けをすることもあるのです。天使が開花させた才能の花です。効果は10分ですが、絶大な効果があるのです。しかし、サイダネ探しの過程で、ヒデユキくんは「サイダネ」及び「才能花」の実態をも知ることに。ただその道に合った努力をすればいいってものじゃないんです。
「期待」で潰される才能
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「周りの過剰な期待で潰される才能」もあります。作中でも、名門校からの部活推薦が来ている陸上部の先輩のエピソードがありました。下級生からも憧れられている彼ですが、最近調子が悪い。調べてみると、確かに短距離走の才能はあるし、ちゃんと育ってもいる。でも輝きが足りないとのこと。それはつまり、周囲のプレッシャーのせいでやる気がそがれてしまっているということです。こういったケースの場合、ある程度まで育つと枯れてしまうとか。確かに、潰されてしまったスポーツ選手とか、いますよね…。
意外な才能
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跳び箱が苦手で、いつも体当たりして崩してしまう男の子の話。体育の小テストの内容は跳び箱。ヒデユキくんは跳び箱のサイダネを使って華麗に舞うさまを皆に見せつけようと練習一つしませんが、例の少年は何度もぶつかって練習を続けます。そして、小テスト当日…。実は意外なものに邪魔されていたせいで発揮できない、勿体ない才能もあるんです。度重なる練習の成果により、少年のサイダネは成長を始め、サイダネ頼りだったヒデユキくんも考えを改めるのでした。
悪用される才能
中には自信の才能を「悪用」、悪事に使う者もいます。そんな時は悪魔の出番。悪人の才能花を刈り取り、二度と悪用できないようにするのです。作中では変装の才能を利用して強盗を働く男がいました。
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この時刈り取られたのは何も悪くない野球選手でした。