キース・へリング

キース・へリングは地下鉄アートで有名なアーチティストである。
大胆な線でシンプルな作風が今も人気で、その絵がユニクロの
Tシャツにも使われるほど。
彼はAIDS患者の人たちのためにAIDS基金の
設立をし、その生涯を社会活動とアーチストとしての活動に
費やした。

1980年代を代表するアーティスト

キース・へリングは1980年代に脚光を
浴びたアメリカのアーティストである。
彼はニューヨークの地下鉄の構内で、
使われていない広告掲示板に黒い紙を
はり、その上から絵を描いたことで
知られている。

何度も器物破損罪で警察に捕まり
ながらも、その制作スタイルを止め
ようとしなかった。その作品は
黒く太い線で描かれ、原色を中心に
鮮明な色を塗ったシンプルな形の
もので、日本のみならず世界中で
注目を集めた。現在もその人気は衰えていない。

出典: ja.wikipedia.org

白の背景にカラフルな絵がたくさん!

きっかけはウォルト・ディズニー

キース・へリングは1958年アメリカのペンシル
バニア州生まれの画家である。

子供の頃に父親から漫画の描き方を習い、
ウォルト・ディズニーに興味を持ったことが
きっかけで絵に興味を持つ。1977年に高校を
卒業した後はピッツバーグに居を移し、
アイビースクールに入学。

ここではコマーシャルアーティストとしての
商業美術を学ぶはずだったが、時分の目指す道
じゃないことに気づき、翌年の1978年に
退学する。

出典: ja.wikipedia.org

代表作「吠える犬」をステッカー用にしたもの

ニューヨークでの生活とアーティストたちとの交流

カーネギー美術館で開催された、ピエール・
アレシンスキーの大回顧展で衝撃を受け、自身も
ピッツバーグのアーツ・アンド・クラフツ・
センターで初の個展を行う。

その後ニューヨークに移り、スクール・オブ・
ビジュアル・アーツに入学。

ドローイングにパフォーマンス学や
インスタレーション、自分の作品制作の工程を
ビデオ撮影する事、キース・ソニアから
記号論を教わるなど、多数の分野を経験。

この頃にケニー・シャーフ、ジョン・セックス、
ジャン=ミッシェル・バスキア達と知り合う。

出典: ja.wikipedia.org

これは多色使いが珍しい「無題」です。

サブウェイ・ドローイング開始

1981年は彼にとっての転機が訪れた年になる。
この年に地下鉄の構内でドローイングを行う
活動を始めた。これは、地下鉄の掲示板に黒い
紙をはり、白いチョークで絵を描くものだ。
この時グラフィティー・アーティストのLA II と
知り合い、ダウンタウンのブルームストリート
にあるスタジオに移る。

この時の作品は、ニューヨークの地下鉄利用者の
通勤客の間で話題になり、取り上げられるまでに
なった。

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「ハート」へリングが得意とする人の絵と「愛」の象徴であるハートの組み合わせは圧巻

地下鉄アートが終わり、激動の時代が始まる。

1982年から彼の創作活動は目覚ましく、あらゆる
素材の上にドローイングをする試みを行うように
なり、個展やアートイベントにも数多く参加する。
翌年の1983年には、アンディー・ウォーホールや
マドンナなど、後に親交を深める出会いがあった。

彼のデザインがスウォッチの時計やドイツ製薬会社
の商品ラベルに採用されたり、舞台やバレエの
舞台セットを手掛けたりと忙しい日を送った。
一方、反アパルトヘイトのポスターを2万枚印刷して
配布したり、ユニセフのアフリカ緊急援助基金の
ための展覧会「レインダンス」なども開催するなど、
社会活動も積極的に行った。

この時にロイ・リキテンスタイン、オノ・ヨーコ、
ジャン=ミッシェル・バスキア、アンディー・
ウォーホルらとポスターを制作した。

1986年には地下鉄アートを中止。この頃から
イラストのオリジナルグッズの販売を始める。
自由の女神100周年記念イヴェントで1000人
以上の子供たちと巨大な自由の女神像を
垂れ幕に描く。ベルリンの壁に約100メートル
の壁画を描く。

1988年にニューヨークの「アート・アゲインスト・
エイズ」展に参加。この年にエイズを患う。
1989年エイズのキャンペーンを広める運動に従事する。
キース・へリング財団を設立した。
1990年2月16日、ニューヨーク、グリニッジ・ヴィレッジ
のアパートでエイズにより死去。31歳の若さだった。

彼の人生は短かったが、彼は自分の分身でもある
作品を、余すところなく社会のために利用した。

※キース・へリングの作品だけを集めた中村キースへリング美術館が
小淵沢にある。興味がある人は行ってみることをお勧めする。
http://www.nakamura-haring.com/guide/index.html

出典: ja.wikipedia.org

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