Impact Fuze(インパクト・フューズ)とは、2011年にモスクワで結成されたジャズ・フュージョン・トリオである。フョードル・ドスモフら3人の世界的奏者によるアンサンブルは「スーパー・ハード・メタル・フュージョン」と評され、超高速かつ極めて技巧的なアンサンブルを特徴とし、難解さと心地よさを両立している。代表曲「MOSCOW」の映像も洗練されており、プログレやジャズ愛好家から高い評価を得ている。バンド不毛の地と言われるロシア出身ながら、欧米主流のシーンに一石を投じる実力派バンドだ。
Impact Fuze(インパクト・フューズ)の概要
Impact Fuze(インパクト・フューズ)とは、2011年にロシアのモスクワで結成されたインストゥルメンタル・ジャズ・フュージョン・トリオである。メンバーは、ロシアが誇るギタリストのフョードル・ドスモフ、ベーシストのアントン・ダヴィディアンツ、そしてフランス出身のドラマー兼ボーカリストであるダミアン・シュミットの3名で構成される。
バンドの音楽性は、超高速かつ極めて技巧的なアンサンブルを特徴としており、「スーパー・ハード・パワー・メタル・フュージョン」とも評される。ドスモフによるスティーヴ・ヴァイやアラン・ホールズワースの流れを汲むエネルギッシュなシュレッド・ギター、ダヴィディアンツの正確無比でパーカッシブなベースライン、そしてシュミットの爆発的かつ精緻なドラミングが三位一体となり、ハイテンションなサウンドを展開する。テクニカルなインストゥルメンタルを好むファンや、ジャズ・フュージョンの新たな地平を求めるリスナーから高い評価を得ている。
メンバー3人ともが凄腕のプレイヤーであり、不思議かつ難解そうなフレーズでありながら、心地よい楽曲に仕上がっている。代表曲である「MOSCOW」は、プロモーションビデオの映像も非常に洗練されている。
ロシアは時に「バンド不毛の地」などと言われ、バンドがあまり輩出されない印象を持たれがちである。実際、ロシア出身のバンドやグループで印象に残るものは極めて少ないのが現状だ。特にジャズやロックといったジャンルにおいては、アメリカやヨーロッパが主流である。
日本ではほぼ無名ながら、日本の音楽雑誌でも取り上げられたこともある実力派バンドである。プログレッシブ・メタルやフュージョン、ジャズなどを好むリスナーであれば、間違いなく心に響くはずだ。
Impact Fuze(インパクト・フューズ)の活動経歴
SNSでの交流からのバンド結成
バンドの胎動は、ロシアの若き二人の鬼才、ギタリストのフョードル・ドスモフとベーシストのアントン・ダヴィディアンツが、フランスのドラマーであるダミアン・シュミットにFacebookを通じてコンタクトを取ったことから始まった。
彼らのデモ音源に感銘を受けたシュミットがロシアに渡ると、わずか2時間の練習のみでノヴォシビルスクでのライブを成功させた。この適応力と即興性が、トリオ結成の決定打となった。
デビューアルバム『Moscow』
モスクワに集結した三人は、約1年を費やして作曲とレコーディングを敢行した。2011年末、デビューアルバム『Moscow』をリリース。この作品は、イギリスのテクニカル/シュレッド系レーベル「JTC Records(Jam Track Central)」を通じて世界中に配信された。
ドスモフの「第二のガスリー・ゴーヴァン」と称される超絶プレイと、緻密かつ暴力的なアンサンブルは、世界のフュージョン・シーンに大きな衝撃を与えた。
ワールドクラスの活動
アルバムリリース後、バンドはジャズ・フュージョン界の重鎮たちから高い評価を得る。メンバー個々人も、ビリー・コブハム、ジャン=リュック・ポンティ、フランク・ギャンバレといったトップミュージシャンとの共演を重ね、各々のキャリアをさらに強固なものにした。日本では当時無名に近い存在であったが、コアなギター愛好家やフュージョンファンの間で、東方から現れた「器楽三賢人」としてその名が浸透し始めた。
進化し続けるテクニカル・アンサンブル
その後、各メンバーはソロ活動や別プロジェクトでも多忙を極めるようになるが、Impact Fuzeとしてのアイデンティティは継続された。特にポーランドのギターメーカー「Mayones(メイワンズ)」の製品デモなど、楽器業界の最先端で彼らの楽曲や演奏が引用されることも多く、現代のテクニカル・ミュージックにおける一つの到達点として、その地位を揺るぎないものにしている。
Impact Fuze(インパクト・フューズ)のメンバー
フョードル・ドスモフ(Feodor Dosumov)
ギター。ウズベキスタン出身。ITエンジニアとしての経歴を持ちながら、モスクワのグネーシン音楽アカデミーで研鑽を積んだ異色の天才ギタリスト。
JTC Recordsが「第二のガスリー・ゴーヴァン」と絶賛するほどのテクニックを誇る。フュージョンに電子音楽の要素を取り入れるなど、実験的なアプローチも得意とする。
アントン・ダヴィディアンツ(Anton Davidyants)
ベース。現代ロシアを代表するトップ・ベーシストの一人。その卓越したピッキングとグルーヴ感は、世界中のトップドラマーたちからも厚い信頼を寄せられている。
非常にパワフルかつタイトなプレイスタイルが特徴で、バンドの重厚なボトムを支えている。
ダミアン・シュミット(Damien Schmitt)
ドラム、ボーカル。フランス出身。4歳からステージに立ち、ジャン=リュック・ポンティやアラン・カロンのバンドでも活躍するワールドクラスのドラマー。
ドラムだけでなく、ボーカルやマルチプレイヤー、プロデューサーとしても非凡な才能を発揮しており、バンドに多様な音楽的色彩を加えている。
Impact Fuze(インパクト・フューズ)のディスコグラフィー
『モスクワ(Moscow)』
目次 - Contents
- Impact Fuze(インパクト・フューズ)の概要
- Impact Fuze(インパクト・フューズ)の活動経歴
- SNSでの交流からのバンド結成
- デビューアルバム『Moscow』
- ワールドクラスの活動
- 進化し続けるテクニカル・アンサンブル
- Impact Fuze(インパクト・フューズ)のメンバー
- フョードル・ドスモフ(Feodor Dosumov)
- アントン・ダヴィディアンツ(Anton Davidyants)
- ダミアン・シュミット(Damien Schmitt)
- Impact Fuze(インパクト・フューズ)のディスコグラフィー
- 『モスクワ(Moscow)』
- Impact Fuze(インパクト・フューズ)の代表曲とミュージックビデオ(MV/PV)
- 「モスクワ(Moscow)」
- 「フォーカスト・パワー(Focus Power)」
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