【百合】一般文芸レーベルから出版されている百合要素のある小説

一般文芸レーベルから出版されている、百合要素のある小説を集めてみました。百合好きな方にも、これから好きになる予定の方にもおすすめです。

『鹿乃江さんの左手』

『鹿乃江さんの左手』は、「からくさ萌ゆる」「闇に散る」「薄墨桜」という3つの短編によって構成されている、連作短編小説です。
すべての物語の舞台は「この学校には魔女がいる」という噂のある女子校。3つの物語は、「魔女」を通じて、ゆるやかにつながっています。
百合要素が多いのは「「薄墨桜」ですが、どの物語も繊細でミステリアスな雰囲気が魅力の面白い作品となっています。

『ありふれた風景画 』

周囲からほんのすこし浮いていたり馴染めなかったりする高校生ふたりの物語。
女の子が女の子を好きになるということが、ごく自然に描かれている、とても透明感のある作品です。
他人からしたら良い意味でも悪い意味でも「ありふれている」と思えることが、当人たちにとったら重大な事件だったりする。そんなことを改めて思わせられるような物語です。

『雨の塔』

外の世界から隔離された、全寮制の閉鎖的な女子大を舞台とした作品です。
何不自由なく、これといった刺激もない毎日に退屈している4人の少女を中心に物語が進んでいきます。
繊細でほんのり耽美的な雰囲気が魅力の作品です。

『花伽藍』

女性同士の恋愛を描いた短編集。こちらには5つの物語が収録されています。
どの物語も痛いくらいに美しく、繊細のようであるのに力強い。そのような印象の一冊となっています。
静かな時間帯に、ひとりで物語に浸りながら読みたいような作品です。

『ジェリー・フィッシュ』

女子高生同士の恋愛模様が描かれた作品です。
「女による女のためのR‐18文学賞」の最終候補作とのことで、そうしたシーンもありますが、どちらかというと感情の動きに重きを置いた作品として仕上がっているように思えます。
みずみずしい雰囲気が魅力的な恋愛小説です。

いかがでしたか?

一般レーベルから出版されている、百合要素のある作品を集めてみました。
物語自体がすばらしいものばかりなので、百合に興味が無い方にもおすすめです。

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